【仮面ライダーギーツ】 第44話「創世Ⅵ:ネオン、かがやく」感想
創世の女神
信者が減ると力が減る?
いつの間にそんな設定が?
ギーツが消えればツムリが完全な創世の女神になると言うのも若干理解しがたいのですが、総量が一定の源泉を汲み上げるポンプが二つあるとそれぞれに力が分配されてフルスペックを発揮できないと言う感じ…で良いんですかね?
謎です。
ツムリの生きる意志が残っていると自我が消えないと言うのも意外でした。
もっと強制的なものだと思っていたんですが、割と簡単に抗えるものなんですね。
ジットは何故かギーツがいるから生きる意志が残っていると判断しているようですが、そもそも生物なのですから特殊な理由でもない限りは生きる意志ぐらいあるのでは?
しかも、ツムリの生きる意志も時間経過で消える見通しらしい。
そんな事ある?
デザインチャイルド的な産まれ方をし、そもそも肉体を持つことが稀有らしい未来人は自己保存の本能や死への恐怖も持たないのでしょうか?
初代創世の女神である英寿の母は、英寿がいるのに生きる意志が微塵もなかったということになりますね…。
やべぇな未来人。
目的地
おや?元の世界に戻す?
あれ、それがゴールなんですか?
元の世界ってあれですよね、ナッジスパロウ君がパンデミック引き起こした世界。
景和が世界を戻しても姉ちゃんは戻らないと言っていますし、あの世界のどの時点に戻るみたいな時間座標指定型の回帰ではなく、現在の時間軸のまま世界が前の状態に戻るわけですよね?
どっちも糞みたいな世界なので、そんな世界は早く終わらせるに限ります。
何故新しい世界を創らないのでしょう?
英寿の創世の力のエネルギー不足みたいな話は依然していましたし、ツムリが創世の女神として不完全だと言う話も散々しているので、英寿の力では新しい世界を想像するほどの出力が出せないとかでしょうか?
なんだか目的設定が大いに理想と乖離しているように感じます。
本当にそんな世界で良いの?
バッファvsタイクーン
片方はチェーンソーですが、チャンバラメインの殺陣は新鮮で良いですね。
刃をぶつけい合いながらも、頭突きや拳も絡めており喧嘩殺法的な荒々しさがあります。
タイクーンに右腕を押さえつけられ頭部を殴られ続ける状態から、リボルブオンで上下反転して脱する動きや、背後から追撃してくるバッファを刀身に反射させて察知し逆撃を掛けるタイクーンのような小技も効いていますし、戦い慣れている感じが実に良い。
説得力のある殺陣は見ていて楽しいですね。
祢音パパのような素人が泥臭く頑張って戦うような殺陣とも対比になっていて非常に良かったです。
ナーゴファンタジーフォーム
病院に駆け込む母を見た祢音の第一声が「お父様はまだ手術中で」となっている辺り、あの時点での祢音にとって母は自分を気にかける存在ではないと言う認識だったんですね。
そんな状態の祢音が母親から改めて愛を伝えられ、距離を置かれていた父からも歩み寄る姿勢と何より献身を見せられ、漸く両親からの愛が自分自身にも向けられていると受け入れることができるようになり、親愛を得た事で真実の愛と幸せを掴み創世の鐘の音と共に父が英寿に頭を下げてまで祢音の幸せを願い獲得したIDコアで変身する!
最高じゃないですか。
IDを書き換えられたのが鞍馬家の願いの総和だからと言う理由付けも良い。
皆が祢音の幸せを願っている事を如実に表してくれます。
戦い方も特徴的で良いですね。
ファンタジーフォームなので、幻想のように実態と非実態を切り替え、障害物をすり抜けながら戦う動きが面白い。
ヒロアカのルミリオンを想起させます。
彼も光を名前に持ち、物質透過の能力を持っていましたね。
個性的ですごく良いのですが、投影した武器が最終的に全部爪になってしまうのは、ちょっと絵的に勿体無かったかなと思います。
展開した複数の剣を翼に見立てての必殺キックはかっこいいのに、剣も槍もほぼ使用せず直前で集約されてクローに変わるのは残念です。