【王様戦隊キングオージャー】 第20話「王と王の決闘」感想
オージャクラウンランス
カグラギが盗み出しギラに渡した際、王冠だけしか渡していませんでしたし、ギラが槍を使っていないなと思ったらやっぱりカグラギが持っているんですね。
さすが抜け目ないですね、カグラギは。
そして、ラクレスが気になる事を言っていますね。
オージャクラウンランスは「この城そのものに不可欠な鍵だ」と。
3号ロボを起動する為に必要なアイテムって事ですね。
オージャカリバーZEROのように王族の血を捧げ、玉座の前の台座にセットする感じでしょうか?
それだけならば動かさない理由がないので、もう一要素必要なのかな?
或いは命を捨てる必要でもあるのか。
19話でオージャカリバーZEROを捨ててまで逃げ延び、まだ死ぬわけにはいかないと言っていたのも、3号ロボを起動するために自分の命を守らなければならない。
それを果たしてギラに託すまでは死ぬことができないと言う意味なのだろうか。
一人人狼ゲーム状態でスパイを探し出す事だけが目的にしては、不可解な点が多いのでそれだけではなさそうですが。
しかし、ラクレス・カグラギ二人のやり取りはシリアスとしてもギャグとしても面白いですね。
お互いに探り合いをしながらのシリアスな会話と、脅迫しながら非常に嫌そうに兄上と呼ぶラクレスに、自分で兄上と呼べと言いながら呼ばれれば微妙そうな顔をするカグラギ。実に良い表情をする。
こう言う事をさせたかったから、役者さんもこのお二人なんでしょうね。
カメジム=ボシマール
前回城が占領された際には登場せず、今回は都合よくサナギムと共に登場し戦闘中のジェラミーからオージャクラウンランスを奪い、ラクレス様の為にと宣いながら奪ったランスでギラへと突撃を仕掛ける怪しさ全開のボシマールでしたが、奪ったランスはジェラミーが事前にすり替えていた偽物でギラを害する前に爆発し衝撃で擬態が解けて正体判明。
やはり本物のボシマールは既に殺されており、カメジムが化けていたと。
本物のボシマールについて尋ねるラクレスの表情がなんとも悲しい。
強い憤りが目から伝わってきます。
自ら「決闘の最中だ、甘すぎて反吐が出る」とギラに言い放ち、騙し討ちをし、「民は道具」と言い続けた人と同じ人物とはとても思えませんね。
弟同様、悪人になり切れないお方です。
決闘裁判
前回の決闘ではノーマルのラクレスに終始圧倒され、大きな実力の隔たりを見せつけられてたまま負けたギラですが、今回はオージャクラウンを使用したラクレス相手にも互角以上に渡り合い個人的には若干の違和感を覚えるレベルで健闘していました。
まさか素のクワガタオージャーのまま、オージャクラウンを奪い取り変身解除まで持っていくとは思いませんでした。
もっと拮抗し、オージャクラウンを奪い合う形になる物とばかり。
まぁ実力差を勘案し、必殺技を目暗ましに使って奇襲したり、相手の武器を奪ったりと、自分で言うようにラフプレイを主軸に戦っていたましたし、これまでに多くの実践を経てきたので有りかな。
それだけギラが成長し、前回以上の気概を持って臨んでいたと言うことなのでしょう。
しかも、そんなに頑張って戦って勝ちたかった理由が、ラクレスに幼い頃の理想を取り戻し、今までの行いを民に詫びて欲しいからと言うのがもうね!
散々ヤンマに王になったらどうするのか展望を考えておけと言われていたのに何も考えていないように見えたのは、そもそも王になる気が無かったからなんですね。
ギラにとっては幼い頃の兄こそが理想の王だったと。
エモ過ぎるでしょう。
しかし、それを跳ね除けて「民は道具だ」と中継されているのを知っているにも拘らず公言し、積極的に悪役を買って出る。
やはりまだ何かを隠しているご様子。
崖落ちして生死不明ですし、ここから落ち延びて側近のドゥーガや、ゴッカンの前王カーラスを探しているシロン辺りに拾われる感じでしょうか?
シロンは元イシャバーナの医師かつ王配ですし、フリーで活動出来てラクレスとも既知がありそうなのでラクレスを助ける役としては丁度良さそうです。
ただ気にかかるのは血統に介入されたのに、それを気にしていない点です。
実はカメジムだったボシマールの乱入は兎も角、決闘中にカグラギが割って入ったのを不問にするのはどうなんですか?
ラクレスを遮って出てくるのはやり過ぎだと思います。
槍を投げてよこし、声を掛けるぐらいで良かったのでは。
第三者が攻撃を妨害する行為まで容認しては、もう決闘ではないと思います。