【仮面ライダーギーツ】 26話「慟哭Ⅱ:真紅のブースト!」感想
英寿の諸々
成程。
西暦元年からデザイアグランプリに参加している発言は、浮世英寿として転生する以前から、様々なエースとしてデザイアグランプリに参加しているが故の発言だったんですね。
デザイアグランプリがこれまで様々な時代で行われたと言う設定もこの為の物だったのか。脱帽です。
これで英寿が西暦元年からデザイアグランプリに参加しているはずなのに、優勝回数があまりにも少ない理由や、両親が存在するはずなのに母親を探す為に参加している謎が解けました。
狐モチーフなので九尾の狐とかけていて、浮世英寿で9回目と言う感じでしょうか。
パワーアップの仕方が、今までのようなスパチャ方式ではなく、過去の自分がいざと言う時の為に備えていた力と言う所も良いです。
変身時に声が多重に聞こえてくる演出も、過去の自分と現在の自分が重なった感じがしてエモい。
英寿たちを遥か上の視点から観察し、「手助けしてあげようか?」と言うスタンスのオーディエンスの力で強化されても興覚めですからね。
レーザーレイズライザーもバックルとして使うようですが、どういう流れになるのだろう。
彼らが真に信頼できる存在になってくれれば協力もあり得ますが、今の所は見世物小屋の珍獣と客の間柄なので信頼など産まれようはずもありません。
ただ条件が引っ掛かりますね。
「生まれ変わった俺がいつか世界を守る覚悟を決めた時、それを実現できる力」とありましたが、今回の話で世界を護る覚悟を固めるような場面があったでしょうか?
これまでの英寿は「こんな世界は早く終わらせるに限る」のように、再生・再構築される事前提で世界の事は気にせず自身の勝利と願いの成就を目的として動いていましたが、デザイアグランプリが乗っ取られ、これまでのような茶番ではなく放置すれば本当に世界が滅ぶ状態になったと英寿が認識したから、覚悟を決めた?
それとも、自身の境遇と母親の快癒を願う子供を重ね、子供の為に世界を護る覚悟を決めたのでしょうか?
英寿は冷酷ではありませんが、子供の為に大きな覚悟を決めるようなキャラでもないと思っているのですが、【生まれ変わった俺が】と言う一説が重要なのかな?
転生前の状態がどうであれ、生まれ変わってそう言った場面になるまでは保留にして置けるとか?
道長とスワンプマン
道長は透コピーの事を利用していただけで、ジャマトはジャマトだときちんと割り切っていたんですね。
まぁ本物が命を落とす場面を看取り、ジャマトが人間をコピーする場面も目撃し、スワンプマンがジャマトに戻る場面も見ているのですから、心が動く理由も薄いですよね。
まともな反応で良かったです。
ただ、スワンプマンとしては自分は本物のつもりで、友人だと思っていたようですね。
その擦れ違いは少々物悲しいものがありますね。
化け物と人間の友情もあり得るとは思いますが、状況と相手が悪かった。
道長が見せていた顔も過去を懐かしむ表情だったわけですね。
そんな悲しい擦れ違いの副産物で、自称人間の感情だけが解らないスパローくんがよりアホになってしまいどうしようもないのですが、どうするのこれ?
ジャマトと友情ごっこをしているアホみたいな扱いで煽っていたのに、何も見抜けていない事になってしまいますよ?
参謀だか軍師だかを気取っているのに、言動の9割アホなのは流石に可哀想です。
ブーストフォームマークII
現状でも未だにハイスペックなブーストバックルを5つ組み合わせた強化フォーム!
入手の経緯も英寿の過去の備えが結実した形でクレバーかつヒロイックですし、元のブーストが強いバックルのイメージなので強化フォームとしても違和感がなく素晴らしい!
デザインはお腹から枯死周りにかけての空白が気になりますが、ブーストの赤に黒のアンダースーツと金の差し色が映えますね。
ただ動きとしては圧倒的な速度と狐への変形なので、ちょっと見応えがありません。
強過ぎると映像としての面白みがなくなるので、格を落とさず見栄えのする動きと言う難しい要求をクリアする必要があり、扱い難そうです。