イドゥンの林檎

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主にヴァンガード等、TCGの最新情報に関する雑記を綴るブログです

【仮面ライダーギーツ】 20話「乖離Ⅳ:ジャマトからの宅配便!」感想

ネタバラシが早い

折角、人狼要素を追加して少しは面白くなっていたのに、何故早々に利点を投げ捨ててしまえるのか!

 

概ね新キャラのどちらかだと思っていましたし、スパロウが即退場したので分かり切っていましたが、まだ英寿の可能性は残っていたのに…。

景和、祢音は無いにしても、最終的に英寿が支持率で負けた状態から横取り勝利してデザスターが発覚する流れもあり得たのに、何故自分から潰してしまうの。

 

勿体無い、実に勿体ない。

スタッフは一体何を考えているんだ。

 

デザスターミッション

成程。

これ前提で話を作っているから齟齬が発生していたんですね。

 

何故、正体を隠し続けることが目的のデザスターがジャマトの利になるように行動し、PL側を妨害して当然と言う認識が蔓延っているのか、全く理解できず、登場人物たちの思考に納得も共感もできなかったのですが、このジャマトミッションの存在が脚本の前提にあるのであれば邪魔して当然と言う思考になるのも理解できます。

 

まぁPLはミッションの存在を知らないので、PLが揃いも揃ってデザスターは妨害すると考えているのはキャラの思考として異常なのですが、シナリオライターの頭の中ではそれ前提で話ができており、それをもとにキャラの言動を構築している事による齟齬ですね。

シナリオライター自身が持っている情報とキャラクターが持っている情報を区別できていなかったと。

成程、成程。

漸く理解できました。

糞みたいに程度の低い凡ミスですが、それ前提で見ればデザスターの行動も、他のキャラの行動も納得できる部分が多々あります。

 

ゲームは添え物

爆弾の部分はあまりにもヒントが無さ過ぎて、かなり雑に感じました。

 

景和の姉が切ろうとしていたパイナップルが爆弾だと気付くのは、まぁ良いとしましょう。

誰から送られてきたかもわからないものを切って食べようとする奇行も景和が咎める程なので、劇中でもきちんと頭のおかしい行動として扱われていますし、ライダーと無関係な所に仕掛けるよりは、まぁ関係者を狙う方がらしいと言えなくもない。

 

ただあまりにもヒントが少なすぎる。

ゲームとして成立していない。

まず、場所のヒントがない。

場所が解ったのは偶然景和が連絡を受けたからなので、ゲームとしてはノーヒントです。

 

爆弾の形状もフルーツに偽装と言う点以外はノーヒントですね。

狙われたのが景和の姉だったから早々にパイナップルだと判明しましたが、最悪4人でエリア内の青果店と畑に民家、輸送中のトラックと買い物帰りの一般人を襲って虱潰しにしなくてはなりませんでした。

 

解除方法も特にヒントはありません。

何故かパイナップルを持ったジャマトを探せばいいと言っていましたが、他のフルーツジャマトは特にヒントらしいヒントや遺留物を落としていませんし、景和の姉を見た後だからこそ言えることでしょう。

これが祢音の親とかが対象ならノーヒントですよ。

冴の家族の場合もノーヒントですね。

そもそも同じフルーツを持ったジャマトを見つければ良いと言うのも根拠としては弱いです。

思いついたことを片っ端からやる感じで、もう少し総当たりしていれば違和感は薄れたかなと。

 

また切断すべき線を赤と決めた理由もかなりギャンブルに感じます。

残ったのが赤い線だから赤を切れば良いと確信できる要素が何もありません。

何故かパイナップルジャマトを倒したら赤い線が出てきただけです。

ヒントではあるが、それだけで家族の命がかかっているのに赤を切ろうとはならないと思います。

英寿が独断で切ってしまうならあり得ますが、景和がやるには些か以上に勇気と覚悟が必要です。

 

ゲームの進行も違和感がありました。

何故かPLはジャマトの捜索をせず、ロビーで待機し、運営から報告を受けて現場へ赴くスタイルを取っていましたが、あの方式にした理由を知りたい。

ゲームとしても映像としても、PLが自力で探して動き回った方が面白くないですか?

ぼけっとロビーに座っている映像のせいで中弛みしているように感じました。

 

犯行声明を出したのですから、同時にヒントも文章に入れた方がスマートだったと思います。

余りにも推理できる要素が少なすぎてゲームとして成立していません。

前回のジャマーボールから、ゲームのシステムが雑です。

これでデザスターの要素まで消えたら、もう見るべき所がなくなってしまいますよ。