【仮面ライダーセイバー】 第32章「僕の想い、結晶となりて。」感想
倫太郎
ノーザンベースの剣士の中では強い部類に入るであろう尾上さんが敗れ、剣を失っている大奉寺さん、元々非戦闘員の芽衣さん、自らを犠牲に自分達を守ろうとしてくれたソフィアと言う大切な人達、倫太郎にとっての家族を守るため、何度でも立ち上がり、ぼろぼろになりながら戦う姿が良いですね。
ただ力が強いとか、剣が巧いとかではなく、心が強い事。
傷ついても倒れても何度でも立ち上がる不屈の心を持つこと、敵がどんなに強大でも大切なものの為に勇気をもって立ち上がる事こそが倫太郎の強さだと思っているので、今回の倫太郎は凄く良かったです。
解釈一致です。
打ちのめされ、ぼろぼろになった果てに、剣士として成長を果たし新たな力を手にするこの完璧な流れ。
最高かよ。
セイバーで見たかったのはこういう流れです。
惜しむらくは、先週やそれ以前のお話がアレな点ですね。
過去が結実し、新たな力を得て師の仇を討ち、歴代剣士の遺志を継承し人と世界を守ると言うお話だったので、もう少し良い形での前振りが欲しかったかなと思います。
飛羽真の謎の力
飛羽真くん、15年前に偶々事の起こりとなる場所にいたと言うだけで、剣士とは一切関わりのない只人のはずですよね?
聖剣の力を引き出した描写は、尾上さんが以前に剣の力を引き出せていないみたいなことを言っていたので、本人の成長として然程不思議はありませんでしたが、今回の未来視?看破?は本人の成長と言う感じではありませんね。
プリミティブでもうやったので暴走フラグと言う事はないと思いますが、何の力なんだろう。
1話で火炎剣に選ばれたのも、飛羽真くん自身に何某か秘密があるからなのかも知れませんね。
神代玲花
おや、お兄ちゃんと違ってマスターロゴスがメギドと密通しているのは許せない感じですか?
今までは盲目的に従っていたのに、そこだけNGとは思いませんでした。
どこに地雷があるか解りませんね。
会話は出来ても話にならない狂信者だと思っていたのですが、もしかして、これが玲花の裏切りフラグだったりするんでしょうか?
タテガミ氷獣戦記
まずライドブックの誕生の仕方が最高です。
倫太郎と歴代剣士達の世界を守りたい、大切なものを守りたいと言う思いに、全知全能の書が呼応し形になった物。
まさに今回のタイトル通り、倫太郎の思いが結晶となってできた力。
超カッコイイじゃないですか。
最終フォームにはやはりこう言う心に響く来歴があって欲しいですね。
望む通りのものがきちんと出て来て気持ちが良いです。
変身もカッコイイですね。
吹雪の音から始まる待機音と変身音声も好きです。
エレメンタルドラゴンの音性があまりにも酷かったので、氷獣戦記は尚更に音声がカッコよく聞こえます。
変身時の氷のエフェクトも綺麗で実に良い。
装甲から立ち昇る冷気の演出もカッコイイですし、剣を振るたびに氷の粒が舞うのも綺麗です。
メインのカラーリングが青から白にがらりと変わってしまって少々残念ですが、これはこれで綺麗ですね。
色が変わってしまって残念な思いもありますが、白いスーツもありです。
特に氷のような造形のバイザーが素敵です。
何故かサイバーな感じになっていたキングライオン大戦記のバイザーよりは、こちらの方が断然良い。
長い鬣が付いた頭部のデザインも特徴的で好きですし、鬣が氷の翼にフォームチェンジするのも個性的で面白いですね。
フォームチェンジを行うと頭部がすっきりして通常のブレイズに近い形になるので、一気に印象が変わります。
ただ水中フォームのシャチ?サメ?を背負ったようなフォームはさすがにちょっとダサいなと感じました。
サメの歯が飛んでいく攻撃も水中フォームっぽさよりも絵面のダサさを強く感じます。
生物を司るメギドであるズオスを、生物ジャンルの本の力で倒している所も綺麗で良いですね。
残るストリウスは物語のジャンルなので、賢人に倒される形になるのでしょうか?