【仮面ライダーセイバー】 第31章「信じる強さ、信じられる強さ。」感想
倫太郎
寄る辺を失い、状況を打開する力も持たず、自身が生き延びたせいで助けられたかもしれない人を助けられずにいる。実に良いですねぇ。
倫太郎は曇らせ甲斐があるなぁ。
自分は飛羽真と同じではないと思っている倫太郎の聖剣が、飛羽真と同じように輝きを放つことで成長を表現する演出が良いですね。
生身での立会もなかなか綺麗な動きで良かったです。
最後に剣を交差させ、以前に三人で誓った時と構図を再現している所も素敵です。
家族に等しい存在を二度失った倫太郎が、新たな家族を得るオチも王道で素晴らしい。
ただ倫太郎と言うか通常時のブレイズの挙動はあんなに大振りではなく、もっとコンパクトで変化に富んだものだったので変身時との挙動の乖離が激しく、若干の違和感を覚えます。
早く助けろ
倫太郎自身が口にしていましたし、焦っているはずなのに、芽衣を助けに行かずに修行パートに入ったのは一体何だったのだろう。
修行パート自体は飛羽真とのやり取りがメインのドラマ性のある良いものでしたが、一瞬で前言と矛盾する行動をとり、悠長にしていられる精神性が解らない。
キングライオン大戦記の時のような床を転がる謎の儀式では無かったので、そこは良かったのですが、修行が終わったら即座に行動しましょう。
タイムリミットが不明なのですから、ぶつかり合った後に産まれる友情を噛みしめ、仲良くお話している余裕はないはずです。
そのうえ、「お前にはできない」への返しが「飛羽真ならできます」って…。
役割分担と考えればおかしくはありませんが、啖呵としてはあまりにも情けない。
酷い台詞回しだったので、そのセリフを受けた時の飛羽真の顔が「え?俺?」みたいな顔に見えます。
飛羽真の「俺達ならできる」のセリフをこそ、倫太郎に言わせて欲しかったですし、むしろ今回のお話の流れならば、飛羽真が「倫太郎ならできる」とか「倫太郎を信じる」と彼を肯定してあげるべきだったでしょう。
芽衣さん像
成程。いつも明るく笑顔なムードメイカー的人物として描かれていたんですね。
コミカルな描写が多かったのもそのせいなのかな?
助かった後のリアクションも明るい表現でしょうか?
芽衣さんはいつも言動が場違いなんですよねぇ。
芽衣さん像に若干の違和感はありますが、そこはまぁ良いです。
何故、倫太郎が芽衣さんはいつも笑顔で温かく照らしてくれる僕らの太陽だなんて
褒めちぎった直後に、死にそうになっている芽衣さんを映してしまうの?
倫太郎の回想の芽衣さんをだすとか、暖かくて明るい芽衣さんを出したげてよ!
今にも死にそうです。絶望しています、ピンチですって描写を入れるようなシーンじゃないと思います。
私がPLの時にGMにそんな演出をされたら悲しいし、私がGMならやりません。
預言者賢人君
いい加減、その精度の低い粗悪な未来予知能力を疑ってくれませんか?
当たらない占いを頑なに信じ続け、バレバレの距離から、ぼーっと突っ立ったまま飛羽真を見ているとただの危ない人にしか見えません。
そもそもメギドを討伐して、聖剣を全部封印した賢人君的グッドエンドを見たことがあるのでしょうか?
デッドエンド詰め合わせガチャみたいなのしか、体験してなくないですか?
やはり暗黒剣の持ち主は精神がおかしくなるんですね。
みんな暗黒剣を持っておかしくなってしまった。
まったく信頼できないビッグデータを頼りに人生でギャンブルするようになってしまう。
危険だ、早く封印せねば。
2対1のアクション
ズオス様がもうすぐ退場だからか、冒頭の人間形態、メギド形態のどちらも矢鱈と動きますね。
絶対喋り難いだろうタイミングで宙返りしたりして、無駄にぐるぐる動いています。
バタフライツイストしながらの変身シーンが最高にカッコ良い。
退場してしまうのが惜しいですね。
対する主人公側も良いです。
ゆっくり二人で歩いて来て、おもむろに帽子を被る飛羽真がカッコイイ。
この細かい動作が、気障でカッコイイです。
俳優さんが帽子を被る動作と言うのは、何故あんなにもカッコいいのか。
鳴海荘吉や錠前ディーラのシドも変身時には帽子を弄っていましたし、飛羽真くんもやるべき。
決戦前からカッコ良くて良かったですが、アクションシーンも良いですね。
同時攻撃や連携に合わせてアングルも細かく切り替わっていて、迫力があって見応えがありました。
両陣営の登場からアクションの一連の流れは何度でも見られますね。
ただズオスと戦っている時には猫メギドが、猫メギドと戦っている時にはズオスが消え、一切介入してこなくなる所が気になりました。
猫メギドはサボっているだけのようでしたが、先週から不自然にやる気満々だったズオスまで2対1の形式を崩さずにいるのは少々納得し難いものがあります。