【仮面ライダーセイバー】第8章「封印されしは、アーサー。」感想
ストーリー
・自縄自縛
今回、飛羽真が異常な程にキングオブアーサーの力を使いこなせていない事を気にしていましたが、そこに拘泥するような要素、ありましたっけ?
聖剣の封印が解けて、ついでに新しいライドブックも手に入ったのですから、アヴァロンへ訪れた成果としては上々でしょう。
当初の目的が消え去って、突然悩み始めているので何某か重要なエピソードを見逃したかのように感じます。
自己解決の仕方はまぁ良いとして、アーサー王のように俺にも仲間がいるって言うのは、ポジティブなイメージなんですかね?
アーサー王伝説って、仲間割れで国が滅んだ話なんですが、良いの?
何だったんだろう、今回の話は。
しかし、キングオブアーサーに拘泥し視野狭窄に陥っていた飛羽真が、仲間たちの自分を思う気持ちに気付き立ち直る展開そのものは良かったです。
あのシーンだけ良かったので、そこに至るプロセルやその後の流れをどうにかして欲しかった。
思い悩み立ち止まるのであれば、それに相応しい状況にきちんと陥ってからにして下さい。折角ヒーローが苦悩しているのに、こんな意味不明な流れと理由では共感も同情も応援も出来ません。
理解ができないので困惑しか感じず、カタルシスに繋がらないんですね。
・カリバー
折角倒した賢人を放置して、キングオブアーサーを入手した飛羽真もスルーして撤退し、その後も戦場に顔を出して戦いはするけれどさして本腰を入れたようにも見えず、生身の飛羽真の背後から現れたのに突き飛ばすだけなのには笑ってしまいました。
戦う気があるのだろうか?
実は飛羽真達を害す意図はないのか、或いはまだ害すことができない事情があるのか。
なんだか敵としてはちぐはぐな動きをしているように感じます。
これ、ストーリーとして意味のあるものなんですよね?
・賢人&尾上さん
アバンまで裏切者のカリバーに敵愾心を煌々と燃やし、狂犬の如く突っ込んでいった賢人。
親友だったはずのカリバーに裏切られ、恐らくそのせいで初登場時には人当たりが最悪だった尾上さん。
共にカリバーと因縁があり、カリバーと戦う理由が十分にあるにもかかわらず、一言も言葉を交わすことなく、完全にスルーしてメギドの相手をしている事に強い違和感を覚えます。
それでいて飛羽真がやられるとしっかり反応するのだから見えて居ないわけでもなく、実に謎です。
一体どんな心情で雑魚相手に終始していたのでしょうか。
・倫太郎
今週は終始穏やかな倫太郎でしたね。
いつも通りのぐう聖です。
いつも通りなんですが、先週との落差が酷いです。
ズオスに一度勝ったので満足してしまったらしく、心が穏やかなら戦いも穏やかです。
カリバーや幹部ですらない雑魚に苦戦し、すっかり修行の成果も消え去ったように見えます。
あと、空君にもう少し気を使ってあげて?
アクション
・キングオブアーサー
変形するのは知っていましたが、やはりこの機構必要なかったのでは。
タイムマジーンやマンモス同様、あまり出来の良くない巨大戦用のCGメカですね。
そもそも巨大戦をノルマとして差し挟む意味も解りませんし、ライダーがカッコよく戦う所が見たいのでこう言うノイズは歓迎できません。
セイバーが剣にされるシーンでは呆然としました。
まぁ良いかじゃありません。全く、全然、微塵も良くない!
大剣のデザインそのものは悪くはないのに、勿体ない限りです。