イドゥンの林檎

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主にヴァンガード等、TCGの最新情報に関する雑記を綴るブログです

騎士竜戦隊リュウソウジャ― 第3話「呪いの視線」感想

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harvestfiesta.hatenablog.com

ストーリー

今回は三つの事態が並行して進行し、その全てが急に始まり急に終わった印象でした。

 

前回からの引きでういの産み出した メドゥーサマイナソーの話。

先に里を出たリュウソウジャー、バンバ・トワ兄弟との対立。

メルトとトリケーンが共闘?和解?するお話。

 

これら全てをたった1話に詰め込んできましたが、流石に無理があったと思います。

 

ういの抱えている劣等感、バンバ・トワ兄弟の主義主張や性格、メルトの性格とトリケーンの相性。

どれもある程度の前振りが必要で、視聴者にはそれを受け入れるだけの土壌・各キャラへ対する理解もないままに駆け足で突然ベントが発生したように見えました。

 

マイナソーを倒す為に手っ取り早くういを殺害しようとするバンバ・トワ兄弟に対し、ういは友達だとコウが言いきっていましたが、コウ達リュウソウジャーとういの間に友達だと呼べる程の時間の経過も信頼の積み重ねもまだありません。

一宿一飯の恩があるとか、そんな酷い事はさせないとか、言われた方がまだ納得できます。

ういの内面を描くような暇は3話までにはありませんでしたし、兄弟の話とメルト・トリケーンの話も同時進行している為、今回のメインテーマであろうういのお話はリュウソウジャーが友達だって言って慰めてくれたからこの話お終いと強引に終わりにされた感じです。

 

バンバ・トワ兄弟との対立もかなり薄味でした。

結局マイナソーを巨大させ相応の被害を出し、結構な苦戦をして倒していましたが、騎士竜を持っているから認めてしまうようです。

こうもあっさりとデレられるとトワのなかでの基準が解りません。

 

ただ上記の二つは相応に描写があっただけまだマシです。

メルトに至っては、あれで良いのであれば最初から素直に従っていても同じだったと思います。

無駄に描写を挟んで物語を混乱させるだけで何の得もありません。

なんならメルトが何もしなくとも、コウとアスナがお願いすればトリケーンの問題は解決したのではないかとさえ思います。

シナリオフックの無駄遣いです。

 

今回のお話は同時進行させるにしても、もっと丁寧に一つ一つ解決させて行けるテーマでしたし、こんなに詰め込むことはなかったと思います。

非常に勿体ない無駄遣いの塊です。

 

アクション

■スーツ

バンバ・トワがそれぞれのキャラ性に合致したソウルを駆使して、ドルン兵を倒している所は良かったと思います。

このキャラはこう言う動きをする、こう言う戦い方をすると言う、ある種の型のようなものはキャラに個性を付けるうえで非常に重要なので、そう言う物を丁寧に見せていくアクションシーンを心掛けて頂けると、見ている方も冗長な印象を受けず、楽しんで見る事ができるので是非、今後もこのクオリティを維持して欲しいです。

 

ただ、新キャラのお披露目にしてはバトルシーンが短く、今回の詰込み脚本の弊害を被っている点は不満でした。それ以外は良かったです。

 

■ロボ戦

折角のスリーナイツ本格参入回、トリケーン・アンキローゼの見せ場の回だったのに、随分と残念な出来でした。

 

道路を張り付けて目を塞ごうと言うアイディアは良いです。

でも、次のカットで折角張り付けた道路なくなっていた気がしますが、あれで良いんですか?

そもそも剥がしたり壊したりできると思います。

目暗ましはもっと別のアイディアにするとか、元ネタを参照して鏡で動きを見て戦うとか、いっそ心眼に開眼してしまえばよかったと思います。

 

今回は動きも地味でしたし、1話・2話の軽快な巨大戦を見た後だと魅力に欠ける回でした。

ただ、スリーナイトのコックピット描写は非常に良かったです。

サブパイロットは背後の鏡面に映る仕様なんですね。

ファンタジー要素強めの画で、それだけで巨大戦の見どころが一つ増えます。

 

全体的に残念な回でしたが、そこだけは素直に称賛できます。

 

 


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