イドゥンの林檎

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主にヴァンガード等、TCGの最新情報に関する雑記を綴るブログです

【王様戦隊キングオージャー】 第24話「狭間の王vs奈落の王」感想

特殊ナレーション

冒頭のナレーション『怒りの炎に身を焼き続けた、奈落の王の物語』ではじまる、デズナラク様の掘り下げ回!

登場人物がナレーションを担当しているので、こういう変化も付けられるのが良いですね。

物語の中の出来事と、俯瞰した視点での出来事が、かすかに触れ合うこういう演出好きです。

 

デズナラク

ジェラミー1人と互角、武官筆頭ダイゴーグが戦死、よすがだった伝説もデタラメと八方塞でしたからね。

自然な形でカメジムが出奔し、次の敵への引きを作りつつヤケクソで全てを滅ぼす策に打って出たと。

 

人類を滅ぼすことに拘っていたのが、過去の戦争のせいでバグナラクと言う種族事態に罪を押し付けられ地下での生活を余儀なくされている事に起因していたとは。

単純に地上の支配を目指していたり、下等生物と蔑む人間に価値を見出していないから殲滅して地上を奪うと言う思考なんだと思っていたら、ただの被害者だったんですね。

ジェラミーの造った伝説を純粋に信じていたようですし、ジェラミーが滑らなければ、和解する未来もあったかもしれません。

 

地上の光を求め、天地をひっくり返そうとしていたデズナラクが、地球の核へと落ちて行き地下のマグマに光を見出し「明るい」と呟くシーンが非常に物悲しい。

 

ジェラミー

さすがは全て滑る王。

 

人間とバグナラクの狭間を埋め共存共栄を果たそうとしているにも拘らず、自らが残した伝説が原因となり、バグナラクを滅ぼすべき邪悪として人々に認識させてしまった事に気付いてしまう。

狭間の王を自称するジェラミー自身が、その狭間を生み出した原因だったと言う非常に皮肉なお話。

 

ジェラミーにとって人間とバグナラクの違いは些細なものだったので、今まで人間にとってのバグナラク、バグナラクにとっての人間がどのような存在なのかを考えた事もなかったんでしょうね。

 

地球の核へとデズナラクが落ちていくシーンでの顔が良いですね。

自らの残した伝説のせいでバグナラクが絶対悪になっている事に気付いた時と言い、表情芝居が実に良い。

 

夏祭り

チキュー破壊計画の影響で各国に熱波に襲われ、挙ってギラに要求を突きつける各国の王が良いですね。

ヒメノ様の要求は、それでいいの?

玉座でもセバスさんに仰がせていますし、エアコンとかないんですか?

ンコソパみたいな国があるのに、エアコンないの?

 

ジェラミーとデズナラクがシリアスをやっている裏で、ほのぼのパートの夏祭りの温度差が酷い。

温度差は酷いが、ヒメノ以外のメンバーの普段の衣装とは違った装いをする貴重な機会ですね。

 

肌が露出する衣装になると、カグラギの筋肉の凄さと腕の太さが目立ちますねぇ。

普段は袖に隠れて見えませんが、こうして見えるようになると本当に凄い体です。

隣に立つスズメが華奢なのでより一層筋骨隆々に見えます。

 

あとシリアスに出て来て実は祭りを満喫してるドゥーガさんも良い。

なんだか、最近出る度に株が上がりますね。

 

邪悪の王の終わり

幼少の記憶がなく平民として養護院で育ったギラが、民を導く為王らしい王として邪悪の王を演じていたが、自身が本当に王座に就き、様々な王の在り方を見て、漸く自分らしい王の形で良いんだと自覚したようです。

ヤンマたちが先達としてそれぞれ王の在り方を語るシーンが良いですね。

理不尽な要求をすれども、仲間としてのアドバイスもきちんとしてくれる。

邪悪の王を卒業したギラを見て、それを認めてくれる新たな側近のドゥーガさんも良いですし、エモいなぁ。

 

しかし、ラクレスから王座を奪う悪役としての王だから邪悪の王だと思っていたのですが、ギラの中での王様らしい王の姿がアレだったようです。

邪悪の王ってそう言うものだったんですね。

 

あまり理想の姿と言う感じはしませんが、それについての捕捉とかはあるのでしょうか?

あのごっこ遊びの悪役の延長のような振る舞いが理想の姿だと言うのはなかなかに飲み込みがたい。

 

ラクレスが語った理想の王の姿がギラの目指す理想の王でしょ?

それは変わっていないようなのに、何故邪悪の王なのだろう。