【王様戦隊キングオージャー】 第14話「もっふんといっしょ」感想
行間が読めない
前回のヤンマが肩身を粗雑に扱ってジェラミーを不快にさせる話から一変。
ジェラミーがヒメノの両親の死を粗雑に扱い、ヒメノを怒らせる展開で驚きました。
きちんと自覚しただけマシですが、まさか行間を読めと言っている本人が全く行間が読めない読む気もなかったとは。
ヒメノに問い詰められている状況で、まともに話し合う気がない態度のままだったのは何だったのだろう。
自分の状態は恥ずかしくて話せないにしても、ヒメノの事情を聴く事ぐらいは出来たろうに。
ジェラミー、この子、長生きしているけれど、彼が過ごしてきた2000年間は隠遁生活と休眠がメインで、誰かと接する機会に恵まれなかったからコミュニケーション能力が殆どないのでは?
一方的に語り掛ければ、相手が自分の望んだリアクションを返してくれると思い込んでいるし、相手の話を聞いて受け答えする能力が絶望的に欠如している。
なんなら語らずとも相手は斟酌して自分の事情を理解してくれているとさえ思っていそうです。
人見知りをせず、語るのも好きだけれど、根本的に会話と言うものの経験値が無く、相手の話を聞かないし、気持ちを慮る事ができないしたことがないように見えます。
ただすべての事情を知っているとなるとお話にならないので、休眠期間が不定期にあり、重要な出来事でも知らない事があると分ったのは収穫ですね。
味方キャラとしては短期覚醒と長期休眠を繰り返して長い時を生きている方が齟齬が少なくて便利です。
もっふんと一緒
リタからヒメノの事情を聴き、ジェラミーが和解したいと思うのは良いのですが、提供したい情報がもっふんと一緒誕生秘話なのは、何故?
神の怒りそのものを知らない事も疑問ですが、もっふんと一緒の制作秘話を知っているのも謎です。
君のアンテナはどうなってるの?
拾うべき情報の取捨選択を間違えていませんか?
そもそも、規模的に各国を襲った大災害と、一国で制作されたアニメの誕生理由ならば、災害情報の方が大きく取りざたされ、長く語られると思うのですが、情報源どうなってるの?
そのエピソードを語ったからと言って和解が成立すると思ったのも謎です。
特に秘密でも何でもないでしょうし、なんならヒメノが知っていても不思議ではありません。
出せるカードがそれしかなかったと言うだけで、仲裁してくれるリタに解決はお任せ状態だったのかな?
ジェラミーが犯人だと思っている状態では、そもそもお前が事件を起こさなければ両親は死なず、若くして即位するような事態にもならなかったと怒らせるだけではなかろうか?
ギラの説得とリタの証拠の提示でヒメノが冷静になったから、渡した情報の価値は兎も角としてジェラミーが歩み寄りの姿勢を見せていることで、こいつは無関係だと言うリタの主張を認めた感じでしょうか?
シュンとした殊勝な態度になったジェラミーは不憫さと可愛らしさがあり同情的になりますが、さすがに理解不能です。
和解後のセリフも酷いですね。
「神の怒りについても語り継いでいくよ」って…。
そこは語り部に引っ掛ける必要はなかったと思います。
別にジェラミーが知らなかった事は争点ではないし、周知するしないなんてどうでもいいんですよ。
重要なのは真実が明らかになる事なので、真相究明に協力してあげて?
それとも行間に「真実を詳らかにし、その全貌を」って付随していますか?
ジェラミーですし、割とそう言うニュアンスで言ってそうな気もしますね。
素直に協力するとは言えないから、そう言う言い方はしそうです。
ただ含みを持たせているのかいないのかすらも解らないので、何某かのサインが欲しい所です。
行間の有無すら分からないので、行間がある時特有の言い回しとかが欲しかった。
スズメ
引っ張らないんですね。
こんなにあっさり姿が出てくるとは。
次週で解決しそうな雰囲気ですし、ジェラミーとカグラギを繋ぐ為の登場人物なのかな?
まぁ城に潜入したカグラギが見たものもすぐに判明しましたし、スピーディーに解決編まで持っていく形が多いのは好印象。
古くに張った伏線は忘れてしまいますからね。せめて回想を含んでくれないと。
アメンジーム
良い動きをしますね。
中国拳法風のアクションが実に素晴らしい。
デズナラクとの稽古もヒメノとの戦闘も超カッコ良かったです。
最後逃げ回ってるだけでやられたのはちょっとダサかったですが、老師キャラと言い、波紋をあしらった中華風のデザインと言い、幹部キャラと思うような貫禄を感じる実にいいキャラでした。
一回限りの雑魚敵なのが勿体ない。