
行間を読む
「行間を読め」
「愛しているなんて陳腐な表現が使えるか」
要するに、この時の作者の気持ちを答えなさいって事ですよね。
君は国語の教科書か何かか?
まぁ王達の伝説に白紙のページが挟まれているなんて言うのは初耳なのですが、5人の英雄が騙られた後に白紙のページを差し挟む事で語られぬ6人目の存在を仄めかす手法は御洒落で良いですね。
こう言うことをやるのであれば、OPの語りで意味深い白紙のページを見せるぐらいやっておいて欲しかったのですが、あの絵本に白紙のページがあると言う演出は良かったです。
前回初登場時にはバグナラクを扇動していた犯人って事か、こいつ大丈夫か?と思っていましたが、ジェラミーの為人も良いですね。
人間とバグナラクのハーフとして生まれ、隠れ住むような生活を強いられて尚、人間とバグナラクの融和を望んでいるのですから、彼のご両親がジェラミーを十分に愛し、ジェラミーもまた両親の愛情を感じて過ごしていたことが伝わってきます。
この境遇であれば、どちらかの種族或いはは両種族を恨んでいたり、両親を恨んでいたりしてもおかしくないのに人間もバグナラクも愛しているから争わぬよう、全てを統べようと考えられる。実に良いですね。
狭間の住人はジェラミー以外にもいるみたいなニュアンスの事を言っていましたが、それは共存を支持するどちらかの種族と言う意味?
それともハーフ?
ハーフが何人もいるのであれば、スピンオフ作品ラクレス王の秘密に出てきた、ベダリアもハーフでしょうか?
ジェラミーの目的が人間とバグナラクの融和。双方が手を取り合う世界の創造であるならば、彼の残した伝説の意味合いも変わってきますね。
5人の英雄が地下に追いやったバグナラクが2000年後に復活する。
この予言は「戦いに備えよ」と人類に警告するための物だと思っていたのですが、ジェラミーの目的、思想を鑑み、行間を読むならば、「人間達が地下へと追いやったバグナラクと邂逅する時が来る。過去の諍いは忘れて和解せよ」と言う感じでしょうか。
同様に、バグナラク側の三大守護神を集め儀式を行えば天地がひっくり返るも「バグナラク帝国が地上に返り咲く」ではなく、「人類との融和によって、人間といがみ合い地下に押し込められている状況が一変する」みたいなニュアンスだったんですね。
ジェラミーに誤算があったとすれば、人類のバグナラクに対する恐れは彼の予想以上だったし、バグナラクの人類への憎悪もまた彼の予想以上だった。
なまじ語り継いでしまったものだから、2000年も経てば戦争の当事者は死に絶え代替わりが進み、互いの礫圧も減るだろうと言う目算が崩れてしまったわけですね。
見た目も衣装も声も良いし、半身が異形でかっこいい事に加えて、設定まで良い!
素晴らしいキャラクターですね。
カグラギの妹
妹が居たんですか。
道理で、お互いに信用していない様子であるにも拘らず、ラクレスと頻りに接触し情報共有を行ったり、半ばラクレスの部下かのような扱いでカグラギを使っているわけです。
カグラギにとっては弱みを握りたいが逆らうわけにはいかない相手。
ラクレスにとっては属国の王みたいな相手だったんですね、合点がいきました。
8話でカグラギが決闘裁判のどさくさに紛れて城に潜入した理由が結局解らなかったのですが、妹を人質に取られていたとなれば、あの時の行動にも納得がいきます。
あの時カグラギは妹の所在を掴むために城に潜入したんですね。
即座に救出するのか、仕込みの為に位置や警備状況を把握したかったのかは分かりませんが、人質がいたとなれば騒ぎに乗じてわざわざ城に潜入するのも頷けます。
しかし、妹ですか。
キングオージャーはモチーフとなった昆虫とキャラクターにはあまり関連性がないので考察と言うよりも妄想の域ですが、ハチオージャーの妹となるとなんだか妹の方が女王蜂で真の国王っぽく感じますね。
カグラギはこれまで国の為、民の為ならば平気で噓をつき人を欺く真意の読めないキャラクターとして描かれてきましたし、影武者として王様の振りをして周りを騙し続けていたとしても何ら不思議はありません。
カグラギとスズメが兄妹であれば、ギラがラクレスの持っていたオージャカリバーを使えたように本来はスズメが正式な担い手であったとしてもカグラギにも扱えますし、カグラギのキャラクター的にも割とあり得る気がします。
肝心のスズメの正体は既存のキャラでしょうか?
シュゴッダムにいる女性キャラと言うと、ギラと一緒に児童養護園にいたコガネぐらいしか居ませんね。
自身がカグラギの妹とは知らず児童養護園で暮らし、ギラと交流していたことでカグラギとギラを繋ぐキャラになるみたいなのはあるかも知れません。
或いは完全に新キャラなのかしらん。