【王様戦隊キングオージャー】 第1話「我は王なり」感想

キャラ

それぞれ個性があって良いですね。

国家の色が違うので服装もガラリと変わりますし、従者として連れている人物も執事だったり黒子だったりと個性的でキャラが立っています。

変身時の抜刀の仕方までそれぞれ違っていて細かいところまで差別化がなされていて好感が持てます。

・ギラ

子供に優しく、立場の弱いものを護る正義感があり、機転も効く。

真の正義を抱き邪悪を騙る様は実に軽妙で心地良い。

王道のヒーローらしいヒーローですね。素敵です。

役者さんの演技も素晴らしい。

王に剣を向けた時のうっすらと涙ぐんでいく表情から見栄を切るまでが殊更に素晴らしい！

私の貧相な語彙では言い表せない何かが胸に去来してきます。

・ヤンマ

感情論ではなく、信用できない相手の専横を警戒しての同盟反対なので身勝手で反対していたわけでは無さそうですね。

結果的にその懸念は当たっていたわけですし、シュゴットを復活させた功績を持って自分がリーダーに相応しいと言う主張も一定の理解はできます。

予告を見た限りでは即落ちしそうですし、少々描写が少ないので分かりませんが、あまり嫌な人物には見えませんね。

・ヒメノ

「この私のお願い以上に大事な事なんてある？」のインパクトが強い。

しかし、周りもそれを許容しているようですし、時間に遅れた描写もないので我儘なだけではないようですね。

同盟の席でも和を乱すヤンマに対して憤っていましたし、ギラとコガネを護って戦っていたり、最初の発言の割には常識的で良識もあるヒーロー足る人物に見えます。

しかし、派手な装いのせいか、彼女の方が蝶の戦士に見えてしまう。

ヒメノが派手過ぎるし、リタが地味過ぎる…。

・リタ

めっちゃカッコイイ。

私のような中二病が不治の病となっている層には大変に刺さるのではないでしょうか。

私には超刺さりました。

掘り下げが楽しみ過ぎる。

クワガタ、カマキリ、トンボ、ハチと来て、なんで一人だけパピヨンなんだろうと感じていましたが、これはチョウって感じでもバタフライって感じでもありませんね。

・カグラギ

腹黒く、胡散臭そうなのに、存外善人で協調性があるんですね。

まさかラクレスの専横を警戒するヤンマを諫めようとするような性格とは思いもしませんでした。

自国民に対しては良き為政者であるようですし、公式HPの説明に反して他国人にとっても良い人っぽいです。

ただカラーリングのせいで、蜂と言うよりは蟻のイメージが。

スーツも何度見ても蟻に見えてしまいます。

演出

第一話だからか気合が入っていましたね。

エキストラが多く、街に活気が感じられましたし、街中を動き回る虫たちや背景もいつもの特撮より出来が良く見えました。

スーツでの殺陣も良いですし、合体シーンやキングオージャーの戦闘も屋根が吹き飛んだり、しきりに建物を映す事でスケール感が強調されており迫力を感じる出来でした。

何より蘇ったゴッドクワガタが破綻なく躍動感のある動きを見せ、質感も浮く事なく作られていて感動しました。

変に光沢を付けず、いっそ地味なぐらいに渋い色合いとライティングで表現されていて、さらに細部には塗装剥げの表現まであってリアリティを感じます。

キングオージャー

合体シークェンスがカッコイイですね。

操縦方法が肉体動作の拡張で、大型の鎧やパワードスーツのようなものと言うのもユニークで良いと思います。

シュゴットも玩具と比べて光沢のないシックな色味で、より兵器感が増しており好みです。

石畳や城壁を吹き飛ばしながら戦うのもスケールを感じられますし、見た目に派手で良いです。

初回戦闘なので武器の間合いを把握しきれず、塔を斬ってしまう演出もサイズと戦闘に不慣れな様子を表現できて面白いですね。

最後にフィニッシュを決めた後、剣の切っ先がアップになる勇者っぽい立ち姿も素晴らしいです。

なにより、クワガタらしい大顎での投げや、蜘蛛糸を使った拘束を行い昆虫の特色を可能な範囲で演出してくれている点が良い。

動きに不満はないのですが、デザインはあまり好みではありません。

蜘蛛はフォルムを大きく変えるために必要だとして、テントウムシの存在意義は何処に？

あれぐらいの飾りであれば、蝶や蜻蛉に装飾用のパーツを担当させてしまえば済むのでは？

またお顔のデザインも好みではない。

全体の角ばったフォルムに反して、頭部が丸顔過ぎてアンバランスに見えます。

顔面が良いだけに、頭の形が気になって仕方ありません。

設定的に順序が逆ですが、そも王様モチーフであれば、ロボの造形ももっと鎧に寄せた方が良いのではなかろうか。

ダンジーム

良いですね！

まず登場が良い。

煙の中から悠然と現れる脅威！

城壁を叩き割る場面も相まって、強大な敵である様子が十二分に伝わってきます。

そしてデザインも素晴らしい。

ダンゴムシが張り付いた3対の目、腕周りや首元にもパイプのようにダンゴムシが張り付き、本体そのものも茶褐色のダンゴムシの集合体で構成されている。

昆虫の気持ち悪さ、生理的嫌悪を煽る造形をしていて実に素晴らしい！

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