イドゥンの林檎

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主にヴァンガード等、TCGの最新情報に関する雑記を綴るブログです

【仮面ライダーギーツ】 21話「乖離Ⅴ:ゲイザーの鉄槌!」感想

デザスターの正体

デザスターの正体が祢音!

これはいい意味で予想外ですね。

今までのどう見ても退場するために用意されたモブと、絶対に死なないメインキャラと言うあからさまな状況と同じと考えていただけに虚を突かれました。

今回のように受け手の決めつけを覆すようなお話もできるんじゃないですか。

見直しましたよ。

 

冴がデザスターに見えるあからさまな描写もどうせ新キャラがデザスターの正体なんだろうと言う先入観と相まってちゃんとミスリードになっていますし、祢音と冴のドラマとしても良い。

祢音の求めを描きつつ、したたかで他者に取り入るのが巧い祢音と言うキャラクター性がよく表れています。

景和と姉の関係性や、冴と家族の関係に絆されている辺り、やはり祢音の求める愛の本質は異性間の愛ではなく、親子や家族観に宿る親愛・家族愛なんですね。

 

参謀(自称)

ナッジスパロウ!ナッジスパロウじゃないか!

生きていたのか…。

 

相変わらず言動が馬鹿っぽい子ですね。

存在が露呈していない状況が強みの一つなのに、わざわざライダーに襲い掛かる道長の近くで見物しながら作戦をご披露し、スポンサー様に物知りだと褒められていますが、全くそんな風には感じません。

「僕にだって知らない事もある」って切り返しもダサいよ。

無知を認めるのは良いムーブですが、その後がいけない。

何か引き出したい情報があるんだなと思える言動がまるでない。

全く裏を感じないか、もしくは全く裏が隠せていないかの二択しかないので、陰謀に壊滅的に向いていません。

 

しかし、他にスカウトできる人間が居なかったとはいえ、スパロウ君を誘うのはかなりロックですねぇ…。

役に立たないでしょうに。パンクジャックの方が良かったと思います。

現に参謀を自称しているのにまともな作戦一つ立案出来ない。

ゾンビバックルを奪おうとか、それは作戦って言うか…ね?

ゾンビバックルの入手が今回の目的ならば、それを達成するためにどうするかを考えるのが作戦を練るって事なので…うん。

ただ提案しただけですよね?

何がしたいかは分かったから、その方法を考えて?

 

そもそもバッファがゾンビバックルを持っただけではギーツには勝てない事は何度も証明されてきたじゃありませんか。

ジャマトバックル状態でもあっさりと負けていますし、両方揃ったらどうにかできると考えられる程拮抗していませんでしたよ?

せめて作戦を発表してドヤる前に、ちゃんと情報収集をしてから物事を考えてくれませんかね。

参謀ではなく戦闘員として指示に従って動くだけならば、もう少し役に立つのではなかろうか。

まぁIDコアを持っているのですぐに戦闘員にもなりそうですが。

 

ともあれ人選に問題こそ感じますが、退場したはずのキャラを使い捨てにしていない点は好感が持てますね。

ペンギンやパンダは雑に死んでそれっきりですから、随分とキャラを大事にするようになったものです。

 

続いてたの?

まさか時限爆弾ゲームがまだ続いていたとは。

 

前回でギミックが解ったので、オーディエンスとしては見るべき所も少ないのでは?

爆弾2回はさすがに怠いですよ。

今回のお話のメインテーマであるデザスターの正体と、祢音と冴の関係性はゲームが何であれ描写できますし、冴の家族が狙われる話がやりたいのであればむしろ前回の景和の話が必要なかったわけで、ちょっと構成的にゲーム部分を蔑ろにし過ぎているように感じます。

景和の話とか何回焼き直しするんだよってレベルなので、積み重ねとはちょっと違うと思うんですよ。

 

お話が折角面白くなってきたのに、個々のゲームがおざなりなのは仮面ライダーギーツの悪い所だと思います。

 

創世の女神

成程。世界の再構築をどうやって行っているか疑問には思いつつも、その辺りの設定が用意されているとも思わなかったのでスルーしていましたが、物語の根幹に関わっていそうなキーアイテムの恩恵だったんですね。

 

と言う事は、ヴィジョンドライバーを含めたライダーのベルトや、ジャマト、運営が使用している空間、各次元への通信・配信等もその恩恵の産物。

運営がそう言う風に世界を造り替えたと言う感じでしょうか?

 

やたらと運営側に近づきたがっていますし、この創世の女神が英寿の本当の狙いなのかな?