【仮面ライダーリバイス】 第28話「怖れを超えて疾風迅雷!己を信じ一心同体!」感想
狩埼変身!
クウガポーズで変身したり、鍛えてますからをオマージュしたり狩埼らしい変身でファンとしては嬉しいは嬉しいのですが、それはそれとしてデモンズドライバーで変身するのはちょっと…。
リカラーでも良いので、新しいベルトを使ってデモンズ以外の姿へと変身して欲しかったです。
デモンズドライバーで変身するのは解釈違いと言うか、疑問が多くあり、違和感が強いです。
中身が消えているデモンズドライバーで変身できるところがまず納得できません。
ギフの細胞を持たない三兄弟以外の人間は悪魔を宿していないので、悪魔を内包したベルトでなければ変身できないと言う設定だったのでは?
デモンズが一度ベルトを離れた際にはオルテカは変身できなかったのに、何故狩埼は中身のないベルトで変身できたのでしょう?
理屈だった考察ができないので、突如設定が変わった、或いはその設定を忘れ去っているとしか思えません。
そして変身できたとしてもフィードバック。
命を蝕むデメリットの存在もあります。
ヒロミさんが変身していた時には散々描写されていましたが、中身のデモンズと仲良しのオルテカが変身した際には無害で影響なし。
中身が消えた狩埼のパターンも悪影響なく使えると言うことで良いのでしょうか?
最後の「慣れない事はするもんじゃないね」の時のアレは、寿命を縮めていたヒロミさんと同じ状態で使っていたと言う演出?
ちょっとよく解りません。
リデコ・リカラーが無理であれば、少しだけ尺を割いてヒロミさんが稼働させていたデータから自分用に改良再調整したから中身がなくても使えるとか、悪影響なく使えるとか、なにか理由付けして納得できる描写が欲しかったです。
ペチン
アギレラ様が清い身体ではなくなりフラれるのは既定路線であり、フェーズ3が器になれないと言う提示されている設定通りなので良いのですが、あのシュールな絵面はどうにかならなかったんですか。
さらに何故かオルテカは器になる事ができてしまうのも謎です。
確かに一度一輝に敗れ、フェーズ3から悪魔を引き剥がされたまま契約を結んでいないのでフリーと言えばフリーなのですが、オルテカでもギフ様の器になれるんですね。
融合前にオルテカもアノマロカリス使っていますよ?大丈夫?忘れてない?
誰でも良いの?
条件は悪魔と契約していない人間と言うだけ?
だったら何故デッドマンズの信者達は幼少期からアギレラを生贄として育てて、祭り上げていたんですか?
アギレラが知らないだけで信者間の政治や暗闘があり、それに勝利して自分に都合の良い生贄を捧げる権利をアギレラの後援者的なキャラクターが獲得していたとかでしょうか?
それっぽいのは長官かオルテカですね。
長官がデッドマンズを掌握していたから、他の信者が異議を挟まずアギレラ様をオタサーの姫として祭り上げていたのかな…?
オルテカは長官の操り人形なので凡その事情は知っているはずですが、デッドマンズが崩壊するまでのオルテカの言動と整合性が取れない気がします。
頭数が揃った時点では自分を含めて5人が死んで、復活したギフ様とアギレラ様が融合する流れでしたし、あそこから自分だけ生き残ってギフ様との融合を奪い取れる絵図が見えません。
最初から明確な目標設定と着地地点があったと考えるからおかしくなるのかな。
パワードオルテカ
オルテカと融合できたことにも驚きましたが、融合したオルテカが普通に自我を保っている展開にも驚きました。
一輝は友好的なバイスに意識を乗っ取られたり、二人纏めて暴走したりしているのに、オルテカは一切悪影響を受けていません。
何故ですか?
そして癒合したギフ様の能力も、微妙ですね。
再生能力って……。
強いは強いのですがかなり受動的ですし、強キャラがついでに持っているような能力をメインに据えられると余程活用しない限りはちょっとしぶとい敵にしかなりません。
実際、オルテカは再生能力を巧く使っていたとは言えませんし、特に再生能力が脅威となっているから強いみたいな演出もされていません。
棒立ちで攻撃を受け、その傷が消えるシーンを再生能力を持った強敵の演出とするのは無理があると思います。
負け方も再生能力の有無関係なくあっさりとしたものだったので尚更です。
ただパパさんが重傷を負った状態から蘇生した理由付けにはなりますね。
てっきり悪魔は人間を凌駕する頑丈さや自己治癒能力を持っているので、ギフ様でなくとも悪魔を取り込めば蘇生できる状況で、たまたまそこにギフ様があったと言う事なのかと思っていましたが、ギフ様に再生能力があるからその恩恵を受けて生き延びたと言う事のようです。
成程、納得です。
オルテカ散る
悪魔の力を利用する為にギフ様と融合していたオルテカが、逆にギフ様に取り込まれて死ぬのは因果応報。
自らの行いがそのまま跳ね返ってきており、相応しい末路だなと感じました。
終始一貫して悪役に徹し、綺麗に退場していったところは好印象です。
走馬燈がデッドマンズの幹部として活動していた映像なのも良いですね。
結局、見下していた二人と一緒に活動している時が最も心穏やかだったと。
ただギフ様に取り込まれるシーンが酷い!
足元を映していないのだから、台車に乗せて押すなりしてもっとスムーズに移動させられなかったんですか。
ずりずりと後退って役者ができるだけ頭を動かさないように頑張って下がってますよって丸わかりで非常に萎えます。
一輝
精神世界での発言なので恐らくこれが一輝の本音の筈なのですが、理解できません。
バイスはずっと、自分を守ってくれていた。失った心を引き受けてくれていたみたいなことを言っていましたが、どう言う意味でしょう?
バイスは1話から家族を襲って食べようとしていましたし、一般人を唆して悪魔と契約させ一輝やその周辺に危険を齎したりもしていましたよ?
面白半分に危険を呼び込んだり、周りを傷付けようとしたりしてたのですが、あれは?
心を引き受けたとか言う話も一輝が心を失ったことはない気がするのですが…。
ベイルの事を秘匿し記憶を消した事を指して、失った心と表現している?
まぁ父親に襲われた、父親が秘密にしていた出来事のせいで死にかけたという記憶は重いものなので、それを封じているのは一輝を護る行為ではあると思いますが、ずっと守ろうとしていた感じはしません。
仮面ライダーリバイス
内なる悪魔を解き放ち、一人が二人になる仮面ライダーリバイ&バイスのコンビから、悪魔と融合し一人の仮面ライダーリバイスになると言う設定は良いですね。
悪魔の力を利用しギフ様と融合したオルテカと、悪魔と協力し共に戦う一輝とが良い対比になっています。
サンダーゲイルも素晴らしい。
恐竜が雷を放つ意匠と仮面ライダー1号を彷彿とさせる風車の意匠が組み合わさったデザインが秀逸です。
ベルトの風車を回転させ、ライダー1号2号の変身ポーズで変身するシークェンスも過去のライダーを意識したリバイスらしくて良い。
ただ暴走形態の象徴となっているジャックリバイスやローリングバイスタンプは一切関係ありませんし、変身して一人になり名前がリバイスとなるのは既にジャックリバイスでやってしまっているのでカタルシスに欠けます。
見た目もジャックリバイスにリバイの装甲が追加された姿と言う事は解りますが、覆い隠されている部分が多く、バイスっぽさを殆ど感じられなくなっているので融合した姿には見えません。
ジャックリバイスに装甲を追加するのであれば、バイス風の突起物が付いていない右半身だけを覆った方が良かったのでは?