イドゥンの林檎

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主にヴァンガード等、TCGの最新情報に関する雑記を綴るブログです

【機界戦隊ゼンカイジャー】 第36カイ「ビックリどっきり大ユーカイ!」感想

すっかり身内扱い

ゾックスが身内に甘いキャラなのは終始一貫しているので介人に協力的なのは良いのですが、ゾックスがすっかり絆されて介人の仲間として振舞っている構図と、漸く得た仲間に執着して苦しんでいる可哀想なステイシーの対比がお辛い。

 

誘拐監禁

ヒーローが普段やれない事を平然とやる!

捕まっているのがワルドだから良いものの、絵面が完全にも敵です。

界賊の面目躍如ですね。

 

介人が嫌がりそうな方法だから、こっちで勝手にやっているって言う動機がエモい。

ゾックスは本当に身内に甘いなぁ。

 

ビックリバコワルド

ハカイザーを誘き寄せる為にビックリバコワルドを利用しようとする展開から、実はビックリバコワルドを囮にゼンカイジャーを罠にかける作戦だったことが判明する話の流れはとても良かったです。

 

ハズレ気味の能力のトジルギアを与えられ弱弱しく振舞う姿から一変して箱の中から凶悪な顔が出て来て本性を表す所もお話のギミックとワルドのギミックが噛み合っていて素晴らしい。

 

ただバカバカしく突拍子もない展開を描くだけではないのがゼンカイジャーの良い所ですね。

 

ただ蓋が絞まらないから変身できない問題は、ゼンカイジュウギアで変身すればよくないですか?

力を合わせれば解決できると言う展開は悪くはありませんが、元々蓋を閉めずに使うゼンカイジュウギアの存在があるので納得し難いものがあります。

 

褒められるイジルデ

技術の出処がどうであれ、有用な技術を入手し、きちんと軍事転用できているならばそれで良い。

ボッコワウスへの偽証と隠蔽は許しがたいが、それはそれとして仕事そのものは評価すると。

独裁者にしては柔軟な思考をしていますし、部下に甘いですね。

 

幹部二人が何度失敗しても叱責する程度で処罰らしい処罰はしていませんし、ゲゲほど露骨に溺愛していないにしても意外と優しい。

 

自身の利益の為に並行世界の人間を誘拐監禁しているのですが、その点について一切気にしていない点も悪役らしくて良いですね。

やり取りが間抜けなのでマイルドな感じになっていますが、行動は完全に外道です。

 

ルート選択してしまったステイシー

漸く得た仲間のハカイザーが、唯一心を許せる相手であるヤツデの息子で、ヤツデの息子が帰って来る為には仲間を失わなくてはならない二律背反。

 

そういう時にこそヤツデに会いに行くべきだと思うのですが、ボッチを拗らせ過ぎていて、人に頼るとか相談すると言う発想が無いんでしょうね。

 

ヤツデに家族を返すよりも自分が失わない事を選んでしまい、すまないと謝るステイシーくん。

ゼンカイジャーのシリアス成分を一人で背負い込み過ぎだよ。

父親を奪われている介人よりも、奪っているステイシーの方が遥かに辛そうなのが、もうね。

 

このまま幸せになれずに退場するようなルートには進んで欲しくありませんね。