【仮面ライダーセイバー】 第22章「それでも、人を救いたい」感想
尾上さん
子供達や若い剣士の未来、世界を守るため組織に残ると言っているシーンは良い父親をしていてエモいですね。
初登場時のパワハラおじさんは実に酷いものだったので、良い変化だと思います。
あとは飛羽真への態度ももう少し改めてくれると尚良いですね。
剣士として認めず、未だに小説家と呼んでいますが、庇護対象としては見ていない微妙な扱いなので、尾上さんの中で飛羽真がどう言う扱いになっているのかがイマイチ分かりません。
またソードオブロゴスには、ノーザンベース以外に剣士がいると言う描写がありませんし、非戦闘員の庶務も玲花ぐらいしかいません。
次回漸く一人登場するようなので恐らくもっと人員が存在するとは思いますが、明らかに人手が足りておらず、目に見える範囲では全てをノーザンベース組の剣士のみで賄っているように見えます。
サウザンベースに間借りしてからも他の人間を一切見かけませんし、描写されている組織の規模が小さすぎて、その処理能力は独立勢力の飛羽真と大差ないように見え、尾上さんが組織に所属する理由になっていない気がします。
せめてファウスト程度には一般職員がいる描写は出来なかったんだろうか。
久々のバスター
久しぶりの登場できちんと強い剣士であるところが描かれていて満足です。
鍛えた男が大きくて重い剣を大上段や遠心力を付けた横薙ぎで振るえば、それだけで脅威ですからね。
バスターの魅力である土豪剣の豪快な一撃、それに加えて重装甲。
火力と装甲を両立したシンプルに強い戦闘スタイルで見ていて気持ちが良いです。
必殺技も派手で実に良い。
飛羽真が負けても仕方がないと納得できる見せ方をしていますし、一応飛羽真が成長している描写を挟み主役の面目もある程度保てている良いバトルでした。
ユーリが来るまでは下手に手出しはできない
何故、ユーリと一緒に来なかったんです?
さっきまで一緒に居たのに、何故メギドが現れたと分った途端別行動を?
錫音ではメギドを分離できないし、一般人を殺すつもりもないのに、別行動した意味が解りません。
非合理的で、感情的にも理解出来ない行動を、阿呆設定でもないキャラに取らせないで欲しいものです。
特に今回の大奉寺さんはユーリに興味を示していたので、尚更納得できません。
ユーリが来ても手出しはできない
尾上さんと倫太郎は、みんなが戦っている中、何故棒立ちしているの?
電池切れかな?
大奉寺さんと蓮君がストリウスと戦っているんだから、一緒にストリウスと戦おうね。
阿呆設定でもないキャラに阿呆な行動をとらせるな。
前半は良かったのに、後半パートがダメ過ぎます。
これが体の痛みか
剣は持てるが物理的な攻撃の影響を受けなかったシャドーから、エックスソードマンになったことで物理的な影響を受けるようになったことを表す描写ですね。
エックスソードマン状態では手足を伸ばしたり、陰に潜ったりと言う動きもできなくなっているのかな?
シャドー状態に比べて弱体化している気がしますが、そろそろ販促期間が終わり、床ペロする必要があるので、その為の振りと言う感じでしょうか。
シャドーに弱い印象が無いので、エックスソードマンになる利点をイマイチ感じません。剣から剣士に戻った利点を描写して欲しいのですが、無理かなぁ。
倫太郎
また変身もせずに戦闘をぼーっと眺めていた点は気にかかりますが、表情を曇らせながら、光の剣でも分離できないのであれば剣士としてメギドを斬るしかないと思いつめた表情で抜刀しようとする所は大変goodですね。
非常に良いですよ。とても味が出ています。
割り切っていると言うか、初めから勘案していない蓮君との対比にもなっていて大変宜しい。
双子
光の剣は一人の人間と融合した本を切り離す事は出来ても、二人の人間と融合した本を切り離す事は出来ないと言う感じでしょうか?
何故できないのか良く解りませんが、まぁ光の剣の機能でも分離できないケースがあると提示されたので、これが今後活きてくるのかな?
倫太郎が心を殺して非情に徹しようと決断しかけたところで、飛羽真が否定しながらシーンに登場する演出は良かったですね。
登場のタイミングをあそこまで引っ張った甲斐はあると思います。
組織の剣士にはできなかったことを飛羽真が行い、組織とは違う方法で人と世界を守っている事を倫太郎に示したのは大きい。
しかし、ほぼ接点皆無で芸能人としての双子の事も知らなかった飛羽真のありがちなセリフであっさり説得されてしまう展開は、若干説得力に欠けるように感じます。
双子として生活していれば、飛羽真と同じようなセリフも飽きるぐらい聞いているでしょう。
起用する側が求める姿がそっくりである事なんですから、それをやめたら仕事がなくなってしまいますし、ユーリに記憶を消されて説得も無意味になっているので尚更何の意味もない。