魔進戦隊キラメイジャー 第19話「相棒」感想
ストーリー
・入れ替わり
本編のストーリーは全く進んでいませんが、ドタバタ劇としてはコミカルで面白い回でしたね。
普段人型の肉体と言う物を持たないキラメイストーンが、人間の身体に入って四苦八苦する様は役者さんの演技も相まってなかなか良かったと思います。
特に、個人的にはファイアin充瑠です。
普段の気弱な感じからガラリと変わった大雑把で強気なキャラが思いの外似合っていて、この役者さんはこっちの方がカッコイイなと思いました。
相変わらず活舌は壊滅的でしたが、あの外見と演技に鈴村さんのお声が付くのは非常に良かったです。
なんならずっとあのままでも良いぐらいです。
ストレートに良かったのはファイアですが、最も面白かったのはマッハですね。
もう兎に角、気持ち悪い!
匂いを嗅いだり、身体の柔らかさを堪能したり、言動の事如くが変態でしかない。
人間形態でずっと腕を見つめ匂いを嗅いでいるのは、瀬奈の中の人が持つマッハに対するイメージなのだろうか…。
あの演技は一体誰発信なんだ。
赤羽根健治のイケボを全力で気持ち悪い言動に費やすとか、何だこの企画。最高かよ。
大いに笑わさせて頂きました。
まぁ真面目に考えると鉱物とは違う体臭や肉の身体に興味があるというだけなんでしょうが、もう絵面が酷くてそう言う意味には受け止められない所が良い。
マッハに持って行かれた感はありますが、急激に子供っぽくなる時雨・小夜コンビと、普段はやらないコミカルな動きをする為朝も良いですね。
あの軽快な腰の動き、私は好きですよ。
騎士竜とは違い、魔進はお話に絡みきちんと個性を発揮してきたので、今までの積み重ねが機能する良い回だったと思います。
人間側が突然キラメイストーンになってしまいその差異に苦労する描写がもう少しあっても良いかなとは思いましたが、充瑠くんが一通りやってますし及第点ですね。
アバンのガルザも動きと声が変わっていて、クランチュラとの入れ替わりがこの時点で推測できるようになっているのが細かいですね。
・お絵描き教室
最後いい話風で終っていましたが、微妙ですね。
あのたけしくんが絵を描きたくなくて拗ねていたのは解ります。
公式にも絵を描くのが苦手とあるので、下手な絵を描いて嫌な思いをするぐらいならば全てぶち壊してやれという自暴自棄な気持ちだったのでしょう。
ファイアをはじめとしたキラメイストーン達が相棒の美点を本人以上に認識し、いつも褒めてくれるという所は良いのですが、さすがに全く褒めるべき点の無いたけしくんの行動まで肯定するのはやり過ぎです。
結果オーライ的にちぎり絵になっていましたが、周りを巻き込んで盛大に台無しにしていたので、あのまま本人が何も思いつかなかったら芸術でも何でもない、ただの迷惑な子供です。
たけしくんがたまたま善良で機転の利く子供だったからこそ、自発的にちぎりへにする事で解決しましたが、善良なだけのバカや、善良で機転が利いても引っ込み思案だったり、そもそも性根の腐った子供であれば、あのまますべてを台無しにして終わりでした。
相手のダメな所も受け入れて美点に変えるみたいなお話の流れは個人的には好きですが、ファイアのやり方が投げっぱなし過ぎたので、見せ方はもう少し考えるべきだったかなと思います。
アクション
・入れ替わりスーツ戦
何気に普段より凄いのではなかろうか?
動きが悪く見えるように巣つつしっかりとアクションをするのは、切れの良い動きを見せるよりも労力が大きいように思います。
凄いですね。
恐らく最初で最後であろう魔進バージョンの名乗りも新鮮で良いです。
ちょっと褒め方が適当かなと思わなくもありませんが、普段褒められているキラメイジャーが魔進を逆に褒める事で活躍する流れも良かったです。
魔進達が普段当たり前のように充瑠くんたちを褒めているので、改めて言われるまで気づきませんでした。
この構造、最初から意図していたのであればとても巧いですし、何処かのタイミングで気付いていつかネタにしようと思っていたのであれば非常に目の付け所が良いですね。
住み替えビームを受けたベチャットが入れ替わっているようだけれど、周りからは全く解らないと言う小ネタも好きです。
あと、「石の呼吸」って、財団Bから刀を出す鬼滅さんネタでしょうか?
今回は小ネタが多いですね。
・入れ替わり巨大戦
尺の都合か折角の入れ替わりが活かせていませんね、残念です。
急に魔進になってしまい、自由に動けず四苦八苦する描写を1度入れた方が面白かったかなと思います。
魔進⇒人間のメンツに比べて、人間⇒魔進の適応力が高すぎますね。
鎖で縛って「ローンに縛られる」は巧かったと思います。
今回のギャグテイストなお話に合っていて良い攻撃でした。