イドゥンの林檎

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主にヴァンガード等、TCGの最新情報に関する雑記を綴るブログです

騎士竜戦隊リュウソウジャ― 第1話「ケボーン!竜装者」感想

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ストーリー

前任者である師匠から力を継承し、主人公のコウ達が次代の戦士となる初々しく希望に溢れた展開から始まりましたが、後半で師匠が自身を庇い眼前で斬り殺されたり、ドラゴンマイナソーの炎に焼き尽くされたりと、かなりハードな展開でしたね。

 

ただ、それを受けての主人公達の描写に乏しく、まだキャラの性格や話の方向性が掴めていない状態では今後どうしたいのかが伝わってきませんでした。

これからコウ達が師匠の仇を討つ為に行動するのか、或いは師匠の死よりも正義感や義務感で戦うのか、はたまた場当たり的にただ流されるままノルマとして毎週出てくるドルイドンを倒す作業になるのか。

どう言った思いの元で1話ラストの三人での変身とポーズを行ったのかを、モノローグなりセリフなりできちんと描写して欲しかったです。

私のように心の汚れた人間には、ノルマとして名乗りと変身ポーズが必要だったが挿入する場所が無かったのでラストに持ってきたようにしか見えませんでした。

 

1話が一つのお話としてきちんと纏まっていただけに、そう言った次への引き、目的意識の表明をしていない点が少々気になりました。

今後も読解力の低い私の目から見ると伝わり難い、言わずとも、行動に表さずとも察しろと言うスタンスの描写が多いようでは、理解するまでに時間がかかるのでやや困ります。

 

スーツ&ガジェット

■スーツ

恐竜&サーベルタイガーと騎士甲冑をモチーフにしたデザインに金の挿し色の入ったスーツは、なかなかスタイリッシュでカッコいいですね。

二つの要素を上手く組み合わせた良いスーツだと思います。

 

リュウソウチェンジャー

変身アイテムのリュウソウチェンジャーも、下顎のパーツを回転させ顔を覆うギミックが甲冑のフェイスガードを下げ完全武装状態・戦闘態勢に移行する様子を彷彿とさせ、小型のガジェットながら見栄えの良いデザインとテンションの上がるギミックを搭載しており良いアイテムだなと感じました。

個人的には昨今の戦隊の中でも一二を争うデザインだと思います。

 

リュウソウル

フルボトルやゴーカイジャーの時にも感じましたが、単体で音の鳴らない玩具はプレイバリューに欠けますね。

他のアイテムとの組み合わせありきなので、ここの拡充に力を入れる方向はあまり歓迎できません。

ただリュウソウルを入れ替える事で顔が切り替わるので、合体ロボの印象を手軽に変えられる点は良いと思います。

 

リュウソウケン

リュウソウチェンジャー同様、恐竜モチーフのレリーフが印象的な玩具ですね。

メタリック塗装が美しく、はったりの利いたデザインなので、造形としては良いと思います。

ただギミックが増長で、活用すれば活用する程アクションの足を引っ張る仕様になっている点が残念だなと思います。

 

■キシリュウオー

胸の顔が大きく上半身はマッシブに見えますが、下半身は細く、全体的には細身の体型をしていますね。

 

ティラミーゴからキシリュウオーに無理なく単体で変形し、プロポーションも良く、

専用の竜装ジョイントによって様々な組み換えを楽しめる点が良いですね。

あまり種類を集めなくともリュウソウルの交換とパーツの付け替えで印象をガラリと変えられる点はプレイバリューが高く、非常に良い玩具だと思います。

 

個人的に珍しいなと思ったのは、トリケラトプスモチーフのトリケーンが、上部の二本の角ではなく嘴部分の一本角を誇張したデザインで作られている点です。

ここまでされるときちんと剣に見えるので、これはこれで良いですね。

 

敵キャラクター

■ドルン兵

チェスモチーフの一般兵、ポーンですね。

頭・胴・肩の甲冑と、手には槍と盾を装備し、レザーをイメージしたグローブとブーツも非常に良いです。

割とお高そうなスーツですが、これは是非今後も大量に出して欲しいですね。

 

基本は槍のようですが、剣を持たせたり弓を持たせたりして兵科を変えても映えそう。良いデザインの戦闘員だと思います。食玩での立体化が待ち遠しいです。

 

クレオ

一般兵と幹部はチェスモチーフなのに、このキャラは全く関係のない茸なのは何だか意味深ですね。

茸と粘液モチーフのスーツが絶妙に気持ち悪く、顔と声の可愛さとのギャップを醸し出していて良いと思います。

 

人間からマイナソーを生み出す能力を持つようなので、悪の組織の科学者的なポジション、ルパパトのゴーシュに近い立ち位置のキャラのようですね。

その特性上、長生きしそうです。

 

タンクジョウが神殿内部でリュウソウレッドと戦っている際に寝転んでサボっていたのが印象的でした。

 

声と相まって悪戯っ子のような印象を受けましたが、悪意の成分の多い油断のならないキャラに見えます。

タンクジョウ様はこの子に嵌められてやられそうな気がするのは、気のせいでしょうか…。

 

■タンクジョウ

すぐ死にそうなルークモチーフのタンクジョウ。

第1話で活躍していますし、マスターレッドの仇なので割とすぐに退場しそうです。

 

デザインは良いですね。

騎士甲冑風のトサカに、城壁のようなアーマーパーツ、胸部に砲身と序盤のパワー系幹部に相応しい出で立ちです。

ただ個人的にはちょっと配色が複数に散り過ぎかなと思います。

アクションシーンは重厚な感じで好みだっただけに、キャラに合わない配色が気になって仕方なかったです。

 

アクション

■スーツ

レッドが飛び掛かったり、柄で殴り付けたり、組みつきから投げたりと荒々しいアクションで良かったです。

玩具を活躍させなくてはいけないので、リュウソウケンによる斬撃オンリーの殺陣を5人分もやるのかと思っていたのですが、これならば見応えがありそうで一安心です。

 

また必殺技もカメラワーク演出共にユニークで、三角形に爆炎が上がるシーンは非常にカッコ良かったです。

ルパパト程ではありませんが軽快によく動き、カメラワークも素晴らしく、良い殺陣だったと思います。今後のアクションシーンにも期待しています。

 

反面、フォームチェンジ・必殺技に至るまでのプロセスが長く、リュウソウケンをそんなにガチャガチャする必要ある?と思うほど何度も開閉していたのは折角のアクションシーンの臨場感、スピード感を殺してしまうマイナス要素だと感じました。

フォームチェンジ・必殺技のたびに何度も開閉する必要のあるギミックは、失敗だったのではないかなと思います。

 

■ロボ戦

戦隊物のロボが走っている様が非常に印象的で、驚きました。

下半身が異様に細くすっきりとしたスタイルだったのはこの為だったのですね。

 

今回のロボ戦は本当に見応えがあり、キシリュウオーが走って跳んで斬り付け、斜面を駆けスライディングでの滑り込みまでする大立ち回りは実に良い物でした。

 

今までのロボ戦はルパパトのCGを除けば、スーツの制約がある為動きが鈍重であまり見ていて面白いものではありませんでしたが、これならば今後強化されて行ってもある程度見られる動きをしてくれそうですね。

 

ただ、キシリュウオーがスリーナイツと言う名称で3体合体した状態で出てきたにも拘らず、レッド以外の二人は何もせずに見ているだけだったのは非常に納得がいきませんでした。

一人で動かせ、一人で敵に勝てるのならば、最初からレッド一人が全部持っているのが一番効率が良い。

ブルーやピンクは必要が無いと言う事になってしまいます。

 

次回にはきちんと、完全版のスリーナイツが見られることを期待しています。

 

 

 


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