【仮面ライダーリバイス】 第46話「向き合う勇気…真に護るべきものは何?」感想
テーマは良かった
無敵であるためにラブコフと言う弱さの象徴を切り離し変身し、仮面ライダーとして戦っていたさくらが、ラブコフの成長を認め、受け入れ、融合型のライダーとしてパワーアップする展開そのものは悪くなかったと思います。
弱さを切り離す事が強さではない。弱さを認める事こそ強さであるみたいな展開は割と好みです。
OPの歌詞に引っ掛けたサブタイトルも良いですね。
個々のパーツは悪くないのに、なぜこうなった?
ただ何故パワーアップしたのかが解りません。
前回から兆しが見えていましたが、そうなった原因が分からない。
いつもどおり情緒不安定でキレ散らかしているだけのさくらと全く会話をする気のないラブコフが仲違いしただけで、さくらにもラブコフにも特に成長があったわけでは無く、何故か急にラブコフがパワーアップして強化フォームになっているのでわけが分かりません。
さくら、サブコフは精神的に成長していないので、物理的に時間経過で成長したと言う事だろうか?
またストーリー的に、今更この話が必要だったのか?
何故このタイミングなのかも不可解です。
きっとギフを攻略するキーとなるから、さくらの掘り下げとパワーアップをするんだろうなと思っていたら、何もありませんでした。
ギフの攻略には一切関与していませんし、別段掘り下げもない。
必然性も重要性もなく、疑問ばかりが募ります。
一輝、お前…記憶が
銭湯にいるのに、何処でお風呂に入るのかを疑問に思うって…ついに銭湯の事まで忘れてしまったようですね。悲し過ぎます。
もう一輝は銭湯がどういった施設で、何をする場所なのかすら分からなくなってしまったんですね。
きっと銭湯以外の概念もどんどん忘れているんでしょう。
兄弟の事は覚えていますし、服は着ていて、ベルトやスタンも使えるので、それ以外の者や施設に関する記憶が消え、自宅と言うものが何か分からず銭湯を出て行ったきり放浪したり、お金の使い方や意味が解らなくなったり、車という概念が消えて大きな箱がすごいスピードで動いていると驚いたりするのでしょう。
そんな重大な事態に陥り、とりわけ銭湯と言う一輝にとって大切な記憶が消えている重要なシーンにもかかわらず、バイスが軽くリアクションしただけで全く触れられず掘り下げないのも酷い。
このシーン、もっと大きく扱うべきだったと思います。
主人公のアイデンティティを構成する一部が消えてしまったんですよ?
逆桜井優斗状態の主人公と言うスポットライトがガンガン当たる筈の状況で、ここまで雑に扱われるのも珍しい。
まぁそもそも一輝が自分の記憶に執着を見せないので、悲壮感を感じにくいのが問題ですね。
もっと自分と周りを大切にする人物であれば、悲壮感や共感、憐憫を抱いたのでしょうが、雑に扱われ過ぎていて、全く何の感慨も湧きません。
無です、無。
弓矢
銃器で武装した一般人や、仮面ライダーとなった玉置、パワーアップしたライブよりも弓矢で武装した肉体年齢80オーバーの身体ボロボロ変身禁止状態のヒロミさんのほうが強いとは、この世界の弓矢はどうなっているのでしょう?
あの大きさでライダーの攻撃より強いとなると余程張りが強いのでしょうか?
大弓と言う程でもなかったので、引き尺もアーチェリーよりはあるかな程度に見えましたが、滑車でも付いているの?
量産型のデモンズにはその弓を持たせた方が良かったのでは?
それともヒロミさんが悪魔の実権の副作用等でアメコミヒーロー的な力でも手に入れたのでしょうか?
ヒロミさんがただの弓で活躍するものだから、折角変身した玉置くんが霞んでしまいます。何故同時にやってしまったのか。ただでさえさくらのパワーアップに被せて来ていて影が薄いのに、尚更要らない子になってしまうではありませんか。
ギフ様
雑に死んで草も生えない。
亜空間に本体を置き、端末で人間世界へ干渉してくる存在と言うのはありがちですし、本体を攻撃すれば良いと言うのは解らなくもないのですが、一輝達の話が一切理解できない。
何故、異空間に本体があると思い、同時に攻撃すると言う発想になった?
本体を叩こうとなる方が自然では?
同時攻撃しなければならないと思えるヒントや根拠があったでしょうか?謎です。
最後に一輝達五十嵐兄弟とギフ様でゴチャゴチャと言い合っていましたが、お互いの見解が一致している事に気付いていないのでしょうか?
何故人類に対する所感を一致させながら殴り合っていたんだ。
これが悪魔流の討論なの?