どこヴァン「真古代竜 ブレドロメウス」他評価
Amazon/駿河屋
今回のカードはBT10「虚幻竜刻」収録「真古代竜 アルバートテイル」「真古代竜 ヘフトスティラコ」「真古代竜 プテラフィード」「真古代竜 アロネロス」「真古代竜 バレルトプス」「真古代竜 ブレドロメウス」です。
真古代竜とは一体何なんだろう。
他との違いが判らない。
設定的には原初のディノドラゴンらしいのですが、そもそも古代竜からして、たちかぜの他のユニットとモチーフに違いがあるわけでもないので差が解らない。
特性が激変している所が真なんだろうか。
評価:3/5
■「古代竜」を含む《V》がいるなら自己パンプ
【永】【《V》/《R》】:あなたのターン中、「古代竜」を含むあなたのヴァンガードがいるなら、このユニットのパワー+5000。
雑な条件でパワーが5000も増えるのは良いですね。
容易にパワー13000になれるので、アクセルサークルや他にパンプに頼らずともアタッカーとして必要最低限の働きが出来ますし、「古代竜」共通効果とも相性が良いです。
アタック等の能動的アクションも必要としないので増えたパワーをブースト要員として活用する事も出来ますし、圧倒的に強いわけではありませんが、小回りが利き便利なユニットですね。
■「真古代竜」共通効果
【自】【《V》/《R》】ターン1回:あなたのドライブチェックで前トリガーが出た時、そのターン中、このユニットの★+1してよい。
『奇術人形』『七海』のようにテーマ用の共通効果を持っていますね。
ヴァンガードの名称は元々非名称との噛み合いが悪い場合が多いので、こうして排他的要素が増えても然程忌避感はありません。
それによってテーマとしての動きが円滑になるのであれば、今後もこの形式が増えてくれれば良いとさえ思います。
退却・武装ゲージは一切絡まない効果なので既存との噛み合いは一切考慮されていませんが、効果そのものは悪くはありません。
前トリガーでのパンプに加え★+1が乗るのは強いですね。
前トリガーに依存した特性なので「闘拳竜 ゴッドハンド・ドラゴン」を彷彿とさせますが、あちらとは違いパワーは並、トリガーを仕込めるわけでもなく、スタンド効果も無いし、ドライブも増えません。
たちかぜなので頻繁に拡張が来るわけでもなく、次回も「古代竜」の追加が貰える保証もないと、やや見劣りしますね。
■総括
テーマで組めば容易に満たせる条件で自己パンプを行え、「古代竜」共通効果とも相性の良い、シンプルで使い易いユニットですね。
残念ながら効果①に名称指定があるので非名称への出張には向きませんが、名称でまとめる際にはなかなか便利だと思います。
評価:3/5
■アクセルサークル上で自己パンプ&耐性
【永】【《R》】:追加された《R》にいるなら、このユニットは相手の効果で退却せず、パワー+5000。
効果によって退却しないだけなのでバインドやバウンス、横殴りによって除去される事もありそうですが、アクセルサークルに居座るだけであらゆる効果で退却しなくなるのは良いですね。
一緒にパンプ効果も付いているので相手ターン中もパワー+5000の恩恵を受けた状態で居られ、アタックによる退却にも僅かながら耐性がある点も偉いと思います。
名称指定の効果も持たないので出張や、多少非名称に比重が傾いても問題なく機能するしますし、なかなか便利だと思います。
■総括
名称持ちですが名称を指定しない自己パンプ効果持ちです。
条件が緩く、そこそこのパンプ値に耐性もセットで付いてくるので優秀だと思います。
共通効果も優秀なので前トリガーを採用するタイプのたちかぜであれば、候補に数えても良いかと思います。
評価:3/5
■《V》ヒット時「古代竜」コール
【自】【《V》/《R》】:アタックかブーストしたアタックがヴァンガードにヒットした時、あなたの山札を上から7枚見て、「古代竜」を含むカードを1枚まで《R》にレスト状態でコールする。
ヒット時効果ですが、ノーコストで使用可能な【《V》/《R》】効果で、アタックかブーストした時と非常に制限が緩く発動の機会は多そうですね。
自身のアタック時にも使用可能なので「古代竜」共通効果目当てに前列に居ても問題なく効果を使用でき、ガード強要力が更に上がるのが美味しい。
得られるリターンも7枚見て「古代竜」をコールと緩く、確認枚数が多いのでほぼ確実に1枚分のアドバンテージを得られそうです。
欲を言えばスタンド状態でコールしたかったのですが、残念なはら「古代竜」の連パンは許されないようです。
■総括
「古代竜」のアド取り要員ですね。
緩い制限で使用でき、ヒット条件さえ満たせれば、ほぼ確実に1枚コールできる点は便利だと思います。
連パンに使えないので、「真古代竜 ブレドロメウス」の餌用でしょうか。
コール対象が「古代竜」に限られる為、「古代竜」以外では使い難いのが難点ですが悪くはありませんね。
評価:3/5
■登場時スペコ
【自】【《V》/《R》】:手札から登場した時、【コスト】[CB①]
あなたの山札を上から3枚見て、「古代竜」を含むカードを1枚まで《R》にコールし、残りを山札の下に望む順で置く。
ほぼ「聖弓の奏者 ヴィヴィアン」と同じ効果ですね。
手札から登場するだけで、1枚分のアドバンテージを稼げるのは良いですね。
ヒットする必要がない分、「真古代竜 プテラフィード」より使い易いです。
登場領域が手札に限定されているので、このカードを数珠繋ぎにしたり、「真古代竜 プテラフィード」から登場して連パン要員を呼ぶような迂遠な動きは出来ませんね。
残念です。
■総括
アド取り要員その2です。
手札限定なので数珠繋ぎにしたり、「真古代竜 プテラフィード」から出て来て連パン要員を立てたりと言った動きは出来ませんし、確認できる枚数も3枚と少なめですが、コールする対象は「古代竜」名称であればなんでも良いので不発になる可能性は少ないでしょう。
トリガーが固まっていたら泣いて良い。
評価:3/5
■登場時1ドロー&自己パンプ
【自】【《V》/《R》】:登場時、「古代竜」を含むあなたのヴァンガードがいるなら、【コスト】[CB①]
1枚引き、そのターン中、このユニットのパワー+5000。
《V》でも使用可能ですが《R》用のG3ですね。
登場時にCB①を支払い1枚分のアドバンテージを稼ぐ、ごく普通の効果です。
おまけで自己パンプが付いているので「真古代竜 アロネロス」よりは幾分上等ですが、その程度ですね。
自己パンプを行いつつ亜土を稼げる点は偉いですが、ターンを跨ぐとパンプも消えてしまうので、用が済んだら「真古代竜 ブレドロメウス」の効果で食べてリサイクルしてあげましょう。
■総括
「古代竜」の《R》用G3ですね。
これ単体ではパッとしませんが、パンプ効果が切れたこのユニットを「真古代竜 ブレドロメウス」の生贄にして、デッキから新しい「真古代竜 バレルトプス」を呼ぶ動きが強いですね。
ギミックがスタン初期のスパイクを彷彿とさせる動きで何とも微妙な気分になりますが、パンプを更新しつつ2アド稼げるので優秀ではあります。
「ゴッドハンド」「ゴルパラ」「スパイク」と複数の動きを取り込んでいるさまを見ると、クラン特性は互換と呼ばれていた頃のネオネクを思い出しますね。
名称を「古代竜」ではなく「ネオネクタール」と改めた方が良いのではなかろうか。
評価:4/5
■焼き・スペコ・パンプ
【起】【《V》】ターン1回:【コスト】[リアガードを1枚退却させる]
相手のリアガードを1枚選び。退却させ、あなたの山札から「古代竜」を含むカードを1枚まで探し、《R》にコールし、そのターン中、そのユニットのパワー+5000。
自陣退却をと指定焼きだけであれば1:1効果ですが、山札からのスペリオルコールによって損失を回復しているので、単純に1枚分の得ですね。
コールしたユニットはパンプされ要求値も上がりますし、「古代竜」共通効果との相性も悪くありません。
自己パンプが無いので《V》としては貧弱ですが、山札スペコにより若干のデッキ圧縮も見込めますし、まずまずかな。
各種アド取り要員を駆使してトリガー比率を上げ、前トリガーで《V》の貧弱さを補う感じですね。
一応、スペコ効果を踏襲したところが旧古代竜を意識しているのでしょうか?
■総括
「古代竜」のメイン《V》
Pスタンとの兼ね合いも、既存のたちかぜとの相性も捨て去った新規軸としては若干力不足な印象を受けますが、安く組めるテーマが増える事自体は歓迎できます。
何処かで見た事のある動きが多く若干微妙な気持ちにはなりますが、デッキとしてやりたいことも明白ですし、「古代竜」で組むのも面白そうです。
欲を言えば旧「古代竜」と噛み合う効果にして欲しかったのですが、どうしてこういう方向性になったのでしょう。