どこヴァン「仮面の奇術師ハリー」他評価
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今回の公開カードはBT09「蝶魔月影」収録「奇術人形 ダークサイド・ミラーマスター」「奇術人形 フライング・ペリュトン」「奇術人形 プラーナ」「奇術人形 ルナテック・ドラゴン」「伝承鳩 ポップ」「スターリーポップ・ドラゴン」「仮面の奇術師ハリー」です。
ハリー関連が一挙公開されました。
絵師に逃げられて旧版とは似ても似つかぬ姿になってしまったカードもありますが、公開カードが多いのは良い事です。
評価:4/5
■《G》退却時自己ソウルイン
[自]:《G》から退却した時、このカードをソウルに置いてよい。
シンプルに優秀な効果ですね。
こう言う効果が欲しかった。
G1ユニットなので10000シールドとして活用した後、ソウルへ引っ込む事ができますね。防御札として切り易くなるのは非常にありがたいです。
なんなら以降のペイルに標準搭載しても良いくらいです。
■「ハリー」の効果で登場時CC
[自]【《R》】:「ハリー」を含むあなたのユニットの能力で登場した時、CC①。
こちらも優秀ですね。
「仮面の奇術師ハリー」の効果で展開する札にこのカードを含むと、CC①によってキックバックされます。
条件も「ハリー」を含むユニットと将来拡張されても問題ない作りになっていますし、効果で場に出るだけなので「ハリー」を採用したデッキであれば難しい事は何もありません。
ただ、条件が条件だけに「銀の茨」で使用できない点がネックですね。
名称縛りのせいで新規カードが強化に繋がらない状態は本当に萎えるので、辞めて頂きたいものです。
ブシロードでカード作ってるスタッフさんはTCGした事ないのかな?
■総括
「ハリー」専用CCです。
自己ソウルインによってソウルに仕込みやすく、効果で場に出るだけでCCを行えるのが良いですね。
元ネタ同様CCもできますし、効果も噛み合っていて扱い易いデザインだと思います。
ただ名称縛りのせいで「銀の茨」等、「ハリー」を採用しないデッキには採用し難い点と、元ネタのイラストレーターを捕まえられず、カワイイサキュバスから随分とイラストの方向性が変わってしまった点が非常に残念です。
惑星クレイがどうとかと言う、なんだかわけの分からない世界観を推していた割に、サブクランの設定がお座成りなところは相変わらずですね。
評価:4/5
■《G》退却時自己ソウルイン
[自]:《G》から退却した時、このカードをソウルに置いてよい。
こちらもG1ユニットのシールド値でガードを行い、その後ソウルに仕込む事で効果②へと繋げる効果ですね。
便利だと思いますが、こうなると場のG1ユニットをソウルへしまう効果が欲しくなりますね。
■「ハリー」の効果で登場時1ドロー
[自]【《R》】:「ハリー」を含むあなたのユニットの能力で登場した時、1枚引く。
こちらの効果もシンプルながら優秀ですね。
ブースト要員を確保しながら1ドローできるので、「仮面の奇術師ハリー」の手札コストを帳消しにしてくれます。
ドローを行うのに条件こそ付いていますが、コストが掛からない点も魅力です。
「奇術人形 ダークサイド・ミラーマスター」と同時に場に出せば、カウンターコスト、手札コストの双方を補填できる為、事実上ノーコストで効果を使用できますね。
ただ『1枚引く』と強制効果なので、このユニットを酷使し過ぎるとデッキの残り枚数を心配する必要が出てくるかも知れません。
■総括
「ハリー」専用ドローソースです。
事実上、「仮面の奇術師ハリー」の効果使用時の手札コストを補填する為のユニットですね。
「ハリー」軸における「銀の茨の獣使い ドリアーヌ」…とまではいかないでしょうが、重宝しそうです。
評価:4/5
■《G》退却時自己ソウルイン
[自]:《G》から退却した時、このカードをソウルに置いてよい。
「奇術人形」の共通効果ですね。
G2ユニットなのでインターセプトで守りつつソウルへ帰り、自ターンに再びソウルから飛び出す動きを行えます。
ペイルのカードにはソウルに置くカード、ソウルから出すカード、ソウルから出た時に機能するカードが存在し、これまでは概ねその内のどれか一つしか持ちえなかったのですが、「奇術人形」達はソウルから出た時の効果を持ちながら、自力でソウルに置く事ができる点が便利ですね。
旧シリーズの最初からこうして欲しかったです。
■「ハリー」の効果で登場時《V》&自己パンプ
[自]【《R》】:「ハリー」を含むあなたのユニットの能力で登場した時、そのターン中、このユニットとあなたのヴァンガード1枚のパワー+10000。
アクセルのパンプ効果にしてはパワー+10000もされ、パンプ値が高いですね。
単騎19000にまで膨れるので十分な火力を出せそうです。
その割には条件も緩く、コストも掛からないので、便利だと思います。
G1ユニットはパンプ効果を持っていないので、高い数値のパンプ効果持ちが居るのは良いですね。
しかも、自身と同時に《V》をパンプできる点が偉いです。
「仮面の奇術師ハリー」には自己パンプが無いので、《R》の効果で容易にパワーを上げられるのはありがたいですね。
■総括
「ハリー」軸のアタッカー兼《V》パンプ要員です。
緩い条件でパンプ効果を発揮でき、《V》及び自身のパワーラインを引き上げ、相手への負荷を増大できるのが良いですね。
縛りが厳しいので余所で活躍できる見込みは殆どありませんが、「ハリー」軸であれば出番はありそうです。
評価:3/5
■《G》退却時自己ソウルイン
[自]:《G》から退却した時、このカードをソウルに置いてよい。
こちらも「奇術人形 プラーナ」同様にG2なので、インターセプトから能動的に退却し、半ば能動的にソウルへ戻る事ができますね。
効果②も便利なので、こうして使い回しがし易い形にデザインされている点は評価できます。
■「ハリー」の効果で登場時除去
[自]【《R》】:「ハリー」を含むあなたのユニットの能力で登場した時、相手のリアガードを1枚選び、相手はそのユニットを自分のソウルに置く。
効果②は相手《R》をソウルへ送るタイプの除去効果です。
同クラン対決でもない限りは、ソウルへ送ったカードを再利用される事はまずないので除去としては悪くありませんね。
ただ相手のソウルを増やしてしまう点はやはりネックになってきます。
なかにはSBを全く使用しないデッキもあるにはあるでしょうが、コストを与えてしまうと思うと、ちょっと残念です。
■総括
「ハリー」軸の除去要員です。
「奇術人形」は退却と効果による登場を繰り返す事で、容易にアドバンテージを稼げる点が良いですね。
特にこのユニットはG2なのでインターセプトにより半ば能動的に有意退場を行える点が便利です。
ただ、「ハリー」軸のG2帯は既に見えている範囲でも中々窮屈なので、最終的にこのカードの居場所があるかどうかは微妙かも知れません。
評価:4/5
■登場時ドロップから「奇術人形」をソウルに置く
[自]【《R》】:登場時、あなたのドロップゾーンから「奇術人形」を含むカードを1枚までソウルに置く。
ソウルの「奇術人形」を能動的に増やす効果ですね。
「仮面の奇術師ハリー」「スターリーポップ・ドラゴン」の補助としてなかなか優秀だと思います。
ドロップからソウルに置く事ができるので、ある程度必要なカードを任意に置ける点が良いですね。
欲を言えば《R》に出た後のG1ユニットを有意退場させつつ、ソウルに仕込めればもっと良かったのですが、そこは押出コールか何かで無理矢理ドロップに送るしかなさそうです。
■アタック終了時「スターリーポップ・ドラゴン」と入れ替え
[自]【《R》】:アタックしたバトル終了時、このユニットがステージにいるなら、【コスト】[CB①、このユニットを手札に戻す]
あなたの、山札かソウルかドロップゾーンから「スターリーポップ・ドラゴン」を1枚まで探し、ステージにコールする。
これは凄い。
固有名称指定なので将来性は皆無ですが、手札以外の通常触れる事のできるあらゆる領域から「スターリーポップ・ドラゴン」を引っ張って来られるので、弾切れを心配する必要がない点が良いですね。
呼び出すユニットも特殊な形ではありますが、G4ファッティ相応に優秀ですし、悪くないと思います。
また自身が手札に戻る事で効果①を再利用可能な点も良いですね。
■総括
「ハリー」軸の連パン要員です。
その性質上、余所で活かす事はできませんが、フィニッシャに確実にアクセスするカードと言うだけでも価値があります。
それだけに留まらず、登場時にはソウルに任意の「奇術人形」置き、足回りをよくすることも出来ますし優秀ですね。
評価:4/5
■「奇術人形」依存自己パンプ
[永]【《R》】:「奇術人形」を含むあなたのリアガード1種類につき、このユニットのパワー+5000。
G4、パワー0となかなかインパクトのあるスペックをしていますが、この効果によってパワーを補填できるので、自ターン中のパワーは相応にありそうですね。
《R》5枠を全て別種の「奇術人形」で埋めると最大でパワー+25000。
「創世機神 ヴォルコゲーデ」のパワー30000には一歩及びませんが、アクセルの叩き出せるパワーとしては破格ですね。
問題は《R》の「奇術人形」依存と言う点です。
永続なので相手ターンもそこそこに硬そうに見えますが、《R》を削られる度に萎んでいくので見た目の印象ほど殴り返しに強いわけではありませんね。
■登場時アクセル取得
[自]【《R》】:ステージに登場した時、イマジナリーギフト・アクセルを1つ得る。
疑似的にギフトを持っている状態ですね。
アクセルを重ねられるのはそれだけで優秀ですし、アクセルⅡを選択すればドローも行えるので便利ですね。
特にこのユニットは「伝承鳩 ポップ」の効果によって手札を消費せず登場しているので、通常のライド時にギフトを得るのとは違い、アクセルⅡでドローすれば単純に手札が1枚増えます。
■条件付き守護者制限&★+1
[自]【《R》】:アタックした時、このユニットがパワー40000以上なら、そのバトル中、このユニットの★+1し、相手は手札から守護者をコールできない。そのバトル終了時、このユニットを退却させる。
条件は少々厳しいですが、★増加と守護者制限が付くのは良いですね。
発動条件がパワー40000以上なので、高い要求値と、通し難い★+1、ガードし難い守護者制限を兼ね備えた状態になります。
フィニッシャーとして非常に優秀ですね。
問題のパワー条件も要求数値の割にはハードルが低く、こんなユニットが「伝承鳩 ポップ」からの連パンで出てくるのがいやらしい限りです。
自己退却効果も「伝承鳩 ポップ」で使い回す事によってアクセルサークルを重ねられると考えれば悪い事はありません。
■総括
「ハリー」軸のフィニッシャーです。
そこそこの効率の自己パンプによりパワー条件を満たし、高パワー、ダブルクリティカル、守護者制限を叩き付ける気持ちの良いユニットですね。
これが「伝承鳩 ポップ」の効果で容易にアクセス可能なのは偉い。
特殊な性質のユニットで、「伝承鳩 ポップ」の効果によるスペリオルコール以外ではほぼ《R》に出す術もないので、ガン積みすると邪魔になるかも知れませんね。
2枚ぐらい積めば機能しそうです。
評価:4/5
■ステージ展開
[自]【《V》】:登場時、あなたの追加された《R》を1つ選び、そのファイト中、ステージにする。(このファイト中、あなたの追加《R》はステージのみとなり、アクセル・マーカーはすべてステージに移動する)
盤面を増やす事を目的としたアクセルサークルを、フォースのようにあえて一つに集約すると言うのはなかなか面白い効果ですね。
昔々はソウルを舞台裏とか楽屋扱いし、場に出る事=ステージに出る事みたいに言っていましたが、今では《V》も《R》も楽屋裏扱いになってしまったようです。
ステージになる事でアクセルサークルのパワー+10000ないし、パワー+5000が重複するので、アタック回数が減った代わりに質の高いアタックができそうです。
■「奇術人形」をソウルからコール
[起]【《V》】ターン1回:【コスト】[CB①、手札を1枚捨てる]
あなたのソウルから「奇術人形」を含む、それぞれ別名のカードを2枚まで《R》にコールし、そのターン中、それらのパワー+5000。相手のヴァンガードがG3以上なら、2枚のかわりに4枚までコールしてよい。
最大でCB①で3枚分のアドバンテージを得られる大量コール効果ですね。
同クランの「銀の茨の竜使い ルキエ」の効果に類似した性能をしています。
名称指定の他にそれぞれ別名のカードをコールする必要があり、柔軟性にやや欠ける反面、パンプ値が+5000とアクセルにしては高く、コストも安い点が良いですね。
自身の効果①でアクセルサークルの数を制限しており、《R》の数もそこまで大量には必要としないため、最大4枚コールであれば呼び出す数も十分だと思います。
ただ現状の早い環境で相手G制限が付き、先行3ターン目には失速する、フルスペックを発揮できないデザインは少々気に掛かりますね。
また、自己パンプを持たない為、そのままではパワーラインが低く、このユニット自体は連パンギミックも無いところが残念です。
VRなのだから、もう少し持っても良いのに。
■総括
デッキの核となるステージ展開ギミックを持つVTです。
なんだか「星域」軸に近いものを感じますね。
効果的にもこのユニットがガンガン責めると言う感じではなく、「スターリーポップ・ドラゴン」と「奇術人形」を上手く使いこなす為のカードと言う印象が強いです。