イドゥンの林檎

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主にヴァンガード等、TCGの最新情報に関する雑記を綴るブログです

【仮面ライダーギーツ】 7話「邂逅Ⅵ:ラスボスと缶けり」感想

後出しルール

デュオ神経衰弱の時には、わざわざペアになっている点や、「デュオ神経衰弱」と言うゲーム名、倒しても即時復活しギミックの存在を匂わせるトランプ柄のジャマト等、勝利条件を明言せず推理する事を含んだゲームとして理解できるルールをしていましたが、缶蹴りゲームの「エリア外まで缶を飛ばさなければいけない」ルールは推測できる要素が無く通常の缶蹴りのイメージからもかけ離れている為、説明しない事に理不尽さを感じました。

 

ただその理不尽さ、不親切さが、意図してそう言う風に描かれているのであれば問題ありません。

ジャマトを倒すよう促しているはずの運営が、恣意的にルールを隠蔽したり、曲解し、ジャマトの討伐を阻むかのような挙動をし、その点について参加者が運営を怪しみ調べるような流れになるのであれば、多少大袈裟だったり露骨だったりしたほうが解り易くて良いでしょう。

 

何故、そうならない?

こんなに怪しいのに、誰一人として文句を言わず、疑問にも思わないのは、流石に不自然では?

もっとキャラが多く生き残っていれば、運営に突っかかって見せしめに殺されるゴリラや、運営を真っ先に疑うインテリを自認する小賢しいキャラも出せたのに。

素材の美味しい所を全部廃棄した搾り滓をテーブルに並べるの辞めてくれません?

 

タイクーン疾走

タイクーンブーストが遊園地を縦横無尽に疾走するシーンはカッコ良かったです。

乗り物のスピードとの対比でブーストの速度を想像でき臨場感がありますし、アトラクションと比較する事でボスのスケール感も表現できます。

タイクーンがほぼ初めて活躍するシーンと言う事もあり、力が入っているように感じました。

 

絵面は良かったのですが、状況的には違和感が強く酷いできです。

タイクーンがあんなに頑張っているのですから、残りのメンツも何かしなさい。

ボスに見つかる前にブーストで接近して缶を蹴ると言う作戦なんですから、ぼーっと見てないでタイクーンに意識が行かないようにボスの注意を引くとか、タイクーンが攻撃されて囮のような状態になっているのを利用して密に缶に接近し勝者の権利を搔っ攫うとか、敵味方どちらに軸を置くにしても何某かのアクションは行うべきでしょう。

 

ギーツが戦っている最中もボスの注意は完全にギーツに向いていたのですから、戦闘を無視して缶を狙うとか、ギーツの援護をする為に少しでも攻撃するとか、あるでしょ?

頭空っぽなの?

欲も意思もない蝋人形か何かなのかな。

 

景和

小さい頃の夢や憧憬が仮面ライダーとして戦っていくモチベーションになる感じでしょうか?

世界の平和を守る凄い大人がライダーと言う事ですね。

これだけでは少々弱いので、もう一押し欲しい所です。

 

今回のお話を見た感じでは、景和の両親が亡くなったのがジャマトのせいっぽいですね。

そして次は同じ原因で姉をも失いそうになり、家族への情愛の深い景和が、世界平和と言う漠然とした目標から、家族を守ると言う地に足の着いた目標にズームアップし、精神的な成長を経て積極的に戦うようになる…のかな?

 

現状では世界平和などと謳っていますがジャマトが人を襲う事を知っていてなお、脅威であるジャマトには全く興味がなく、死なない程度にデザイアグランプリ軽く流しているだけで脅威を排除して人を救うとか、何としても優勝して平和を実現すると言う気概は一切ありませんからね。

 

差し迫った窮地や喪失の恐怖を感じ、自分の為、誰かに同じ思いをさせないために戦うと言う形に落ち着いてくれればなと思います。

 

全部失って闇落ちする方が面白いと思うのですが、そうはならないでしょうね。

 

英寿

西暦元年からデザイアグランプリに参加し続け、母親を探していると。

1話以降全然出てこなかった意味深なコインが出てきましたし、漸く少し掘り下げられましたね。

英寿は秘密が多すぎて主人公なのに、掘り下げが少なく、視点も景和メインになりがちなので早く主観視点を担えるぐらい情報開示して欲しいです。

 

人の恨みを買おうが、誰かを蹴落とそうが、目的を果たすつもりなのは理解できますし、そのうえで世界平和のような自分の目的と競合しない理想は叶えてやってもいいと思っているのも解るのですが、偽悪的に振舞っているのは何故なんだろう?

まさかゼンカイジャーのように両親の理想の子供を演じてたまま大人になったわけではあるまいし、素なのかな?

中二病を表に出したまま大きくなっちゃいましたか?

ちょっと彼の思考が気になります。