【仮面ライダーリバイス】 第48話「覚悟の証明!これが…日本一のお節介!」感想
気持ち話は解るが理解はできない
狩埼が父親に対して強い執着を持ち、それが転じて暴走し、反抗期の子供のようになったり、泣き喚いて父の死を悼んだりするのは役者さんの演技も相まって割と良かったのですが、ジュウガで既存のライダーに勝つことを目的として行動していた部分は意味不明です。
本人が「お前は私を超えた」とか言っていましたし、既に勝っているのに、何故?
パパさんとベイルが対決した時に既に解決した話を相手が死んで、どうしようもなくなってから再びされましても…。
理屈では判っていても納得できない、心はままならぬものだと言う事なのでしょうか?
それとも聞こえていないからノーカンとでも?
破壊力が格段に大きいだけで、ただ癇癪を起しぐずる子供でしかないので理屈ではないのかな。
デモンズ、ジャンヌとその亜種は兎も角、ダディのせいで記憶を失い苦しんでいる五十嵐一家まで敵に回す必要はなかったのでは?
さくらはドライバーがダディ謹製なので仕方ないにしても、一輝と大二は許してあげましょうよ、一輝なんてダディの被害者筆頭ですよ。
どうなれば納得したんだい?
それもわからなかったのかな。
説得のキーになったアジトの話は狩崎の心境以上に意味不明です。
狩崎がいつまで住んでいたのか知りませんが、家を引き払う際に自分の部屋が荷物そのままに保存されていることに誰も気付かなかったんでしょうか?
まさか突如失踪した狩崎パパが、これだけは何としても持っていくんだ!と、あの部屋に置いてあった無数の荷物を持って失踪したわけでもあるまいに。
そもそも正体を隠し潜伏しているテロ組織の拠点が、首魁である狩崎パパの持ち家と言うのも不可解です。
何を考えたら、そこを拠点にして潜伏しようと思うのでしょう?
失踪した時点で真っ先に家探しされるし、監視される建物じゃないですか。
灯台下暗しとでも言いたいのかな?
狩崎は狩崎でウィークエンドの拠点として使われている自分の生家について何も思う所はないのですか?
あなたのダディの行動、頭おかしいよ?ツッコミ待ちだったんじゃない?
その点に関して一切リアクションがなかったのも不可解です。
ついでに、狩埼がどう思って、何をしようとダディの行動が狂気的に過ぎるのも覆りません。
いい話にするにはあまりにも無理があるでしょう。
一体全体何を思って悪魔を埋め込んだんだ。
ダディは悪魔と自信を同一視でもしていたのかい?
一輝くん
ついに家族を全ロストしたようですが、本人も周りも記憶を失う事に対して諦めきっているので、イマイチ悲壮感を感じません。
碌な対策もせぬままに、ただ「記憶が消えるから戦うな」、「お節介だから自身を犠牲にしてでも戦う」という話しかしておらず、必死さも発展性も感じられない話を話数を幾つも跨いで思い出したかのようにポツポツとやっているので茶番感が凄いです。
雑に悲劇的な設定が置いてあるだけなのでドラマも何もないんですよね。
お節介の方もキャラ設定ではそうなっていると言うだけで、本人が自称する口先だけのもの。
昔々に自分に興味がないから軽々に自身を犠牲にするみたいな話が出たっきり掘り下げもありませんし、もう終わると言うのに主人公の設定が終始雑な扱いでガッカリです。
サブタイトルにして見栄を切る程のものではありませんね。