イドゥンの林檎

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主にヴァンガード等、TCGの最新情報に関する雑記を綴るブログです

【仮面ライダーリバイス】 第47話「狩崎の反乱、変身の代償」感想

バイスの振り返り

冒頭、バイスがこれまでのお話を振り返っているのを見ていて、バイスに感じている違和感がより強くなりました。

 

今更ながらに写真を幾つも並べて過去と記憶を演出していましたが、これまでバイスはそう言った行動を一切取っていないんですよね。

一輝の記憶が消えていくことを知っていて、最初から良い奴だったことになっているし、バイス自身は一輝の記憶が消える事に忌避感を持ち後ろめたさを感じている。

それなのに記憶を保持するための行動や、思い出させようとする努力が全く感じられない。そう言った描写が一切ない。

精々消えたと気付いた時にリアクションを取る程度と言う粗雑さ。

 

口では相棒だのなんだのと言っていますが、その行動からは相手に対する思いやり、一輝の存在を尊く得難いものだと思うような思い入れを感じられません。

お話の都合でたまに変身を止める事がある程度で、変身するかどうかの基準を決めようとか、変身に制限を設けようだとか、記憶の欠落に対処するために工夫しようとか、そう言った痕跡もない。

メインテーマだったギフを倒して漸く、「自分だけが変身すれば負担が少ないかも知れない」と言い出す。

それを考えるの、このタイミングですか?もっと早くに提案しましょうよ。

大切なんでしょう?一輝が。

記憶は人格を形成する大切なファクターですよ?

それが欠けたら一瞬後には全くの別人に変わってしまうかもしれないのに、そう言う思いはないの?

 

バイスが変身できるようになったのが最近だから、今更のように自分だけで戦おうしたと考えられなくもないですが、ジャックリバイスで単独変身を既にしていますし、バイスにリバイスドライバーを渡して変身させると言う方法だってギファードレックス無しで出来るかも知れない。

フェーズ1からずっと普通の悪魔は変身せずに、悪魔のまま戦っているので最悪、バイスが悪魔としてそのまま戦えば済む話ですし、それらの可能性を一切考慮しない、試そうともしない、必死さが微塵も感じられない状態が長く続いているので一輝に対する友愛が口先だけの空々しく空虚なものに見えてしまいます。

 

そんなことだからモモタロスになれないし、デネブにもなれないんですよ。

 

大二偉い

暴走する狩崎を見て、争点が悪魔の力にあるのならベルトを返そうとちゃんと言える所がクレバーで良いですね。

いきなり倒そうとせず、ちゃんと話し合いで解決しようとする、相手の言い分に一定の理がある事を認められる。理知的で素晴らしい。

こう言う大二が見たかった。

コンプレックスと責任感で潰れそうになっている大二も美しかったが、綺麗な大二も美しい。

 

ただ狩崎の思惑はそこにはないようで、戦って倒される展開をご所望の様子。

 

暴走狩崎

凄く短いスパンで墓参りに行きますね。そんなに足繫く通う?

まぁ前半は尊敬している風でしたし、回想でも父と仲良しですし、突然いなくなった事以外に殆ど確執なかったので、後半の暴露大会を経てもなお捨てきれない思いを抱えているようですね。

 

大二がベルトを返す事を提案してもそれでは意味がないと言うあたり暴走して理不尽に襲い掛かってきたと見せかけて、自分が悪役を引き受けて倒されることで五十嵐一家が受け入れられる状態にしたいとか、そんな感じでしょう。

 

言っている事が概ね仁さんなので、行動理念も仁さんなのではないかと思います。

 

仮面ライダージュウガ

これは素晴らしい!

個人的にはバイス史上、最もカッコイイライダーではないかと思います。

 

マットブラックのアンダースーツに、暗い金と、銀のライン。

シンプルなデザインにこの配色と頭頂部、各部位に含まれるアメイジング、マイティ等の名称、そして「変身者を10種の生物の力を従える凄まじき戦士とする。」という説明文。

クウガをリスペクトした造形、設定のライダーですね。

名前もクウガで九牙だから、十牙なのでしょうか?

スーツをリペイントで使い回すのも、同じ製作者がキメラドライバーを発展させて制作したと言うきちんとした系譜としての理由があるので納得できますし完璧です。

 

動きも素晴らしい。

ランペイジバルカンを彷彿とさせるエフェクトを纏って生物モチーフの能力を使う派手な面がありつつ、忙しなく動くようなことはせず徒手空拳だけで迎撃していくさまが非常に強キャラっぽくて良い。

必殺技が回し蹴りなのも良いですね。

通常の飛び蹴りスタイルのライダーキックはあまり強そうに見えないので、久々にカッコイイライダーキックが見られて満足です。