【機界戦隊ゼンカイジャー】 第38カイ「ご先祖様だョ!大霊界」感想
クリスマスには鮭を食え
ガオーンくん、クリスマスツリーには魚は飾りません。
その手に持っているもの、絶対鮭だよね?
サンタの帽子を被った鮭とか、普通売ってないでしょう。
わざわざ作ったんですか?
サモーン・シャケキスタンチンの遺産がまだ残されていたか…。
こう言うさり気ない小ネタを仕込んでくる所が好きです。
ゼンカイツーカイチームの裏で進むシリアス
ジュランの曾祖父様が出てきたり、ゾックスの先祖のいかにも海賊と言うか、ジャック・スパロウな風体の海賊らしい海賊が出てきたりしてドタバタしていましたが、本筋はステイシーのお母さんの登場ですね。
主人公チームがドタバタ劇をしている中、何故ステイシー君だけ、こんなに重いの?
あれだけ求め続けていた母親に運よく合えたのに、そのせいで曇り。
母親に刃を向けられたことでまた曇り。
それをよりにもよって介人に助けられることで曇り。
漸く会えた母が正気を取り戻す事も無く、別れを告げられぬまま消えて曇り。
自分もバラシタラと同じように介人とハカイザーを親子で戦わせると気付き曇る。
ステイシーくんのパートだけ重すぎる。
しかし、そのお陰で状況が一歩進みましたね。
ヤツデから息子を奪っているだけではなく、ハカイザーを実の息子と戦わせていると言う事も自覚し、そのことに罪悪感を感じるようになりました。
ハカイザーの改造という爆弾もありますし、ハカイザーの人格を失う事を厭い、ハカイザーを奪って出奔する感じでしょうか?
頼むから、死なないでくれ。
身内に甘いゾックス
ゼンカイジャーチームとツーカイザーチームは、今回は添え物ですね。
しかし、その分いつも以上にゾックスの身内贔屓が際立っていました。
フリントを攻撃されて激おこ状態のゾックスが良いですし、略奪を行わずきちんと代金を支払う約束を律儀に守り、それを侵すものを許さない所が良い。
自分は守っているから、先祖が何をしようと関係ないと言い出してもおかしくないのに、きちんと守らせようとする所から介人への甘さ、忖度が感じられます。
ステイシーを優先する介人
突如、襲ってくる死者を見て、ついステイシーを心配してしまう心根の優しさが良いですね。
ステイシーの邪魔が入らないのでハカイザーを取り戻す絶好の機会だったのに、それを捨てて他人の心配をしてしまうお人よし差が実に好ましい。
助けるだけ助けたら、フォローをハカイザーに任せてしまう所も甘くて良いです。