【機界戦隊ゼンカイジャー】 第28カイ「週刊少年マンガワルド大図解!」感想
非常に労力のかかったギャグ回
一瞬しか映らない漫画が、どれも小ネタに塗れていて細かい所にも気を使って作っている事が伝わってきますね。
画のタッチも違いますし、実に手が込んでいる。
ゾックスのお宝漫画なんか枚数も多いのにカラーですし、力が入っていますね。
グランドクエストには一切関わりのない部分ですが、手を抜かずに作られている点は好感が持てますね。
ブルーンのキャラはこれで良いの?
好奇心最優先のキャラで、それが元でトジテンドの掃除係をしていた程。
興味を引くものがあるとそれに熱中し、周りが見えなくなると言う設定なのは理解していますが、さすがに漫画になった仲間を燃やそうとしたり、破ろうとしたりするのは頭がおかしい。
多少は仲間を大切にする気持ちも持っていたと思うのですが、好奇心の前には仲間の命とかどうでもよくなってしまうようですね。
これで良いのでしょうか。
キャラがブレているわけではありませんが、行き過ぎているように感じます。
火を着けようとしたり破ろうとするのは行き過ぎですが、戦闘そっちのけで漫画を拾い集めるのはブルーンっぽいですね。
私の主観がおかしいだけかも知れませんが、さすがに率先して仲間の危害を加えようとするのはふりだけでも受け入れがたい。
ゾックスの漫画好き
思っていたより漫画好きだった…。
漫画が好きなのは別に構いませんし、自身の興味や楽しみを優先する元々のキャラからブレているわけでは無いと思いますが、急に設定がポンと生えただけで、それがキャラの掘り下げに繋がらないのは如何なものかと。
漫画トピアでのエピソードとか、ゾックスが面白さに拘る理由とか、界賊をしている理由とか、漫画から話しを広げるべきエピソードは幾つもあったはずです。
カッタナー達が攫われているので、そちらに話を転がしゾックスが身内を大切にする理由、そうなった理由を語る事でさらに身内贔屓を強調したりと、いくらでも膨らませる事ができたと思います。
具体的なエピソードや心情の吐露もないので正しく、介人が言う通り「なんか怒られた」と言う感想しかありません。
家族の為なら奪ったお宝を捨てる事も辞さず、空から漫画をばら撒くところはゾックスらしくて良かったのですが、全体的には変な設定が生えただけで終わってしまい、実に勿体なかった。
ゾックスなら別にテニスができても違和感はありませんし、漫画を理由に次回への振りを強引にする必要はなかったように思います。
特殊名乗り
今回はこう来ましたか。
実写の特撮で、漫画での名乗りシーンをやるとは、ある意味天才的発想ですね。
常人にはとても思いつきません。
漫画自体もカラーでクオリティが高くて良かったのです。
ただアクションにはあまり活かせないので戦闘自体は漫画になっていないゾックスと、ガオーン、ブルーンが頑張っており、若干スポットの当たるキャラがちぐはぐに感じました。
漫画の薄さを活かした回避だけは漫画になった意味があったかなと思いますが、他は漫画ならではと言うわけでもなく、出オチ、一発ネタの域を出ませんね。