【仮面ライダーセイバー】 増刊号「新たなページが、開くとき、」感想
タイトル
これまでセイバーの各話タイトルはすべて「。」で終わっていましたが、エピローグで初めて「、」で終わっていますね。
いつも通り「」で閉じる事で物語としてはここで終わりであることを示しつつ、タイトルの最後を「、」で〆る事で仮面ライダーセイバーとしての物語は終わっても、飛羽真達の物語は続いていくことを示す実にお洒落なタイトルですね。
セイバーはこういう細かい所がロマンティックで良い。
こう言う芸当を全体を通して出来ていればと思わずにはいられません。
勿体無い事です。
倫太郎
かき氷を芽衣さんにあーんして欲しそうにする倫太郎。
なんてあざと可愛い男なんだ。
しかし、タイミングが悪く告白を邪魔される天丼はイマイチでした。
結局フラれたわけではないようですし、何がしたかったんだろう。
約束
ああ、そう言えばありましたね。「約束」なんてキーワード。
これまでそれを効果的に使用したことはありませんでしたし、使い難かったのかいつの間にか出なくなっていたのですっかり忘れていました。
飛羽真と賢人がそれぞれ別の場所で同じセリフを言う、離れていても心は繋がっているみたいなシーンのはずなのですが、飛羽真くんの言動は終始アレだったので飛羽真くんが口にする「約束」と言うワードがどちらかと言えばネガティブな印象ですし、賢人に至っては飛羽真との約束に思い入れも何もないため「約束は守らなければならない」とただただ含蓄も実感も籠らない一般論を語っているようにしか見えません。
芽衣さんが邪魔
折角リバイスの顔見せなのに、何かする度に芽衣さんのカットインが入り、逐一説明してくれる有難迷惑な仕様は一体何なのでしょう?
せめて映像が切り替わった後にしゃしゃり出て来て「一人になった二人になった」と言い出すのであればまだ見られたのですが、これからそうなりますよ~と予め芽衣さんが解説し、その後リバイスへと画面が戻り行動する流れを取っているので非常にテンポが悪く感じました。
なんなの?暗黒剣でも持っているの?
実際に何かが行われる前に予知していますよね?
早くこの邪魔な芽衣さんと言うノイズを取り除いた正常な状態で見たいです。
平和な日常に戻っていく
飛羽真が聖剣を手にすることで始まった物語が、聖剣を返す事で終わるのは良かったと思います。
剣士もそれぞれの未来へ向けて進んでいく形は終わり方としては妥当でしょう。
しかし、結局新しい全知全能の書に取り込まれただけで何も変わっていないのですが、これで終わりとは随分と投げっぱなしですね。
セイバーの世界は本の中で閉じているのが正しい形と言う事かな。
Vシネでの補完を期待したい所ですがVシネではまた虚無を盗まれるようですし、そういう雰囲気ではなさそうですね。