【仮面ライダーセイバー】 第35章「そして私は、神になる。」感想
また意味もなく右往左往する
いやいや、飛羽真くん。
玲花に攫われたんだから、当然行き先はマスターロゴスのいるサウザンベースでしょ?
夢なんだからいきなりマスターロゴスと対峙していても良いし、結界を無視してサウザンベースに乗り込むぞ!となっていても良いはずなのに、何故、夜の森の中を叫びながら徘徊しているんですか?
賢人が死ぬとなった時や「模型作りが好きな高校生なんです」の時にも叫びながらうろうろと徘徊していましたし、やはりテンパると意味もなく名前を叫びながら同じ場所をぐるぐると回る癖、ないし何らかの疾患があるようです。
夢の中ですら建設的な行動をとらず、一切事態を解決できないとか、いったいどういうキャラ付けなんだろう。
恐らくノーザンベースの人間はサウザンベースに入れないので深い闇の中で藻掻く形になっているのでしょうが、賢人に頼めばシナリオの都合で無理ですと言われない限りは解決しますよ。
賢人は玲花が回収したはずの暗黒剣とライドブックをさも当然の如く所持していたり、なんら障害もなくあっさりと潜入してソフィアを攫ってきた実績があるので、結界を抜けるなんらかの術を持っているはずです。
走る飛羽真
光の道を走る飛羽真くん…。
なんだろう、ちょっとダサくないですか?
この子、いつも誰かの名前叫んでうろうろしてるなぁ。
前回のお話でも、ちょっとジャンプすれば届きそうな場所に出てきたルナにその場から動かず手を伸ばして叫んでいましたが、今回は道があるのですから手が届かないのであれば前に進めばいいだけでは?
必死に手を伸ばす必要はなかったように思います。
終始意味もなくうろうろと徘徊しているのも、あと少し前進すれば手が届くのに前に進む事ができないのも、飛羽真が前進しない進歩しない人間だと言う暗喩でしょうか?
すまんじゃないが
武器を持ってないのに着いて来たのは、倫太郎が戦っている間に何か役割を負う為だと思えるのでまだ良いとして、何故あっさりと人質にされているのか。
これでは尾上さんたちがあまりにも間抜け過ぎます。
生身で何をするのか、自分達の役割は何なのか、一切決めていなかったんですか?
神代兄妹と戦闘になる事は明白なのに、その際の自分の立ち回りを何も考えずに同行して当然のように足手纏いになるとか、やめて下さいよ。素人じゃないんですから。
そんな有様で少し前まで飛羽真を戦力外の素人扱いして、小説家呼ばわりしていたんですか?
粗雑な収集
駆け足過ぎて、情緒に欠けますね。
登場して即座に退場していく剣士たちには唖然としました。
特に折角登場したバハトが飛羽真にエモーショナルドラゴンの一撃で倒され、その飛羽真がマスターロゴスがいるにもかかわらず、変身を解いて油断したところをあっさりとやられるシーンはこれまでのお話の中でも群を抜いた糞ですね。
汚物と汚水のスープかな。
マスターロゴスが落ちたライドブックを一つ一つ拾いに行くのはあまりにも格好が悪いとは言え、集まった剣士たちが駆け足で倒され、倒れた剣士たちのライドブックが自動的に手元に集まるのもイマイチ見栄えが良くありません。
お話の都合で集められ、尺の都合で大した抵抗もできずワンパンでやられて行く杜撰なシナリオ。
見ていて面白いわけがない。
そもそもあのロケーションに、仰々しい椅子とベッドが置いてあるシュールさがいけない気もします。
暗黒剣と雷鳴剣
今週は終始酷い出来でしたが、賢人が雷鳴剣を手に取るかどうかを逡巡するところは良かったです。
飛羽真、倫太郎と共に世界を守ると誓ったノーザンベースの剣士としての自分を象徴する剣なので、雷鳴剣を取り共に戦う道を選びたいと言う思いと、今はこれを手に取り戻る事ができない、共に戦う事は出来ないと言う迷いの表れですね。
このシーンはもっときちんと描いて欲しかったです。
賢人の心が現れた非常に良いシーンなのに、圧倒的に尺が足りない。
良い勿体無い。