イドゥンの林檎

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主にヴァンガード等、TCGの最新情報に関する雑記を綴るブログです

魔進戦隊キラメイジャー 最終話「君たちがいて輝いた」感想

 

ヨドン皇帝

ガルザのように後から加わるのはイレギュラーで、シャドンもヨドン皇帝から生まれた皇帝の一部だったんですね。

 

ダメだ、やっぱりダサいじゃないですか。

自分以外の何物も信じない悪役と言うのは良いのですが、それはそれとして他者を利用できる方が恰好が良いです。

一人は寂しいからと別人格を生み出し、暗殺も秘書も全部自分でやっているが、身体は一つしかないから切り替えなくてはならないとか、その忙しない感じは皇帝の威厳を損なっているように思います。

 

ラスボスが幻覚にかかるのも斬新ですが、非常に格好が悪いですね。

それに加えて、最終決戦での棒立ち、べチャット召喚。

ヨドン皇帝の一挙手一投足が悉くラスボスとしての威厳を損ない格を落とすもので、見ていて居た堪れない気持ちになります。

これまでのエピソードでも結構な間抜けを晒していましたが、今回は殊更に酷い。

これがラスボス、これが最終回ですか。

とてもとても残念です。

 

ヨドンナ

生き残ったと思ったら、普通に死にましたね。

なんだったんだろう?

前回ヨドン皇帝が殺したはずのヨドンナが生き残っているのは仮面が残っていたので分かっていましたが、わざわざ生き残らせた理由が、1話跨いで前言を翻し満足して死んでいくためと言うのはちょっと訳が分かりません。

 

そのヨドン皇帝が仲間を求める弱さの象徴のくだり、前回の内に済ませておけばよくないですか?

アイデンティティクライシスを描くのならば、もっと丁寧に描くべきですし、そう言う展開ならば、弱さと断じて棄て去ったもののせいで皇帝が負ける展開にして欲しかったです。

誰も得をしない意図不明の演出、一体何なんだ。

 

素面名乗り

キラメイは変身からではなく、名乗りのみなんですね。

何故マスクオフの状態で歩いてきたのかが良く解りませんし、前振りのマブシーナのせいか、なんだかちょっと時代劇チックに感じましたが、素面名乗りは良い文化です。

 

最後の決めポーズは、充留君、宝路以外の4人への負担が尋常ではないと思うのですが、良くあのポーズを再現してくれたものです。

素晴らしい。

 

しかし、何故マスクだけ外した状態で歩いてきたんだろう?

直前までは普通だったので、それだけが不可解です。

演出の為だけに理由付けをおざなりにした展開は、格好つける際のノイズになるので避けて欲しかったです。

勢いで流すにも限度と言うものがあります。

 

今更べチャット

最終決戦で雑魚敵をばら撒くラスボスもどうかと思いましたが、それに苦戦する戦隊も如何なものかと思います。

手駒としてばら撒くのであれば、もっと他に相応しいものはなかったんですか?

いくら強い演出をされてもべチャットでは格好がつきません。

 

キャラ紹介

受け手が感慨深く、勝手に脳内で展開するものを、何故か公式が提供している。

嬉しくないわけではありませんし、悪いとは言いませんが、若干押しつけがましさを感じてしまい少々複雑です。

 

合っているけれど、それを自分で言うのかと。

 

あと時雨か為朝ぐらいは残心を忘れずにいて欲しかったです。

べチャットが消える保証はありませんし、あれで倒せたとは限らないんですよ?

自分発信で持ち上げた後だからこそ、ダメな点が際立っていて気にかかります。

 

クランチュラ

生き残って味方面しているのは、まぁ良いとして

脱走兵のクランチュラが帝位を継承したんですか?

或いは帝政が崩壊して評議長や、大統領のような形の国家元首になったんでしょうか?

なんにせよ、クランチュラに帝位が空いた混乱を治め、ヨドンヘイムを運営していけるとは考えにくいのですが、うーむ。

 

何故裏切者として処刑されていない?

あそこから国家元首になれる逆転劇とか、それで一本お話を作れるのではなかろうか。

 

好きなキャラなので生存していて嬉しくないわけではありませんが、報いが無いのは納得し難いです。

何の為にこれまで延々と悪役をやってきたと思っているのか。

 

クリスタリア

思いの他慎ましいですね。

国土の浄化だけが願いなのは、落としどころとしては良いと思います。

これでガルザ含めて全員蘇りでもしたら、ならば地球の被害も補填しろとなりますし、程々が良いです。

 

総括

ストーリーの出来がお粗末な回が多く、充留君やオラディン、ヨドン皇帝等、一部のキャラクターの描き方、性格にも残念な部分もありましたが、それ以外のキャラクターと玩具は良かったと思います。

 

全合体が無いのは残念でしたが、クリアパーツ&ラメ入り加工のキラキラしたロボは魅力的でした。

1号ロボが3体合体&2体合体の2機で構成されている点は劇中でも何度か活用され、戦闘中にスカイメイジが分離して重要な役割をこなすシーンとして描かれ、玩具のギミックとシナリオが噛み合っていて好きでした。

 

巨大戦とスーツ戦を並行して行う事も多々あり、特に33話のようにそれがダイレクトに反映される演出は印象に残っています。

あれは素晴らしかった。

 

スーツ用の玩具もシンプルで良かったと思います。

前作のリュウソウジャーはリュウソウ剣はカッコイイのですが、リュウソウルを装填して開閉を複数回繰り返す動きのせいでテンポが台無しになっていたので、冗長な操作の必要ない武器アイテムを使用していた点は良かったと思います。

終盤になってもそう言った冗長な動きが無い点はキラメイジャーの利点ですね。

 

惜しむらくは各キラメイストーンとの絡みが少なかった点です。

折角意思を持っているのですから、基地で大人しくしているのではなく、もっとスポットを当てて相棒とより多くの時間を一緒に過ごしていて欲しかったです。