イドゥンの林檎

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主にヴァンガード等、TCGの最新情報に関する雑記を綴るブログです

魔進戦隊キラメイジャー 第41話「ありのままでいたい」感想

 

■クランチュラ

成程。作戦に妙なこだわりを見せていると思ったら、クリエイターを自認していたんですね。

軍の幹部が自分の美学を優先して効率を蔑ろにする姿勢はどうかと思いますが、怪人を生み出していますし、狂科学者のポジションだと考えれば納得できます。

 

そこから充留君との共通点を見出し、親近感を覚える展開も、善悪に囚われず自分のやりたい事をやる、作りたいものを作ると言う姿勢の狂科学者的キャラであれば解らなくもありませんね。

ただ一時共同制作しただけの相手の為に、所属組織を裏切って、組織の長である皇帝の依り代を止める程とは思いませんでしたが、ある程度共感はできます。

お話としても良い話でした。

 

とは言え、クレオンの時にも思いましたが、敵側のレギュラーが最終的に許された感じになって生き残る展開はあまり好みではありません。

最初から情状酌量の余地があり、ひょっとしたら和解の余地があるかも知れないと思えるようなキャラならば兎も角、何処か憎めないキャラとは言え、使い捨ての怪人ではない幹部がたった1話でフラグを立てて無罪放免と言うのはやめて欲しいものです。

 

■ガルザ

国を裏切りヨドン軍につき、今度はそのヨドン軍を裏切るのかな?

 

まぁ、ガルザの立場で皇帝に無条件に忠誠を誓うのも不自然ですし、性格的にもあり得ないので勝算があれば裏切っても不思議はありませんね。

最近はみんなの使いっ走りに終始していたので、この辺りでしっかりと個我を主張し、傲慢で身勝手で劣等感や羨望に塗れた腹の内を晒してキャラを立てるのです!

 

■ヨドンナ様

クランチュラとの対比の為か、いつになくドライで効率的に動こうとしていますね。

ヨドンナ挙動は割と遊びが多く、今回の絵を踏み躙って煽るような不合理なシーンも間々あるので、このまま僅かなりにも現実主義のクールなキャラでいて欲しいです。

 

クランチュラの能力は使えるので、言い分は反感を受けない程度に適当に聞き流し、ヨドン軍にとって都合の良い方向へ流れるように誘導する方が遥かに合理的だったなとは思いますが、翻意有りと見做せば冷酷に切り捨てられる忠誠心の高さはヨドンナっぽいので、これはこれで。

 

しかし、最後に皇帝に入れ替わって抹殺するのは要らなかったかなと思います。

ガルザの介入で結果的に失敗しているので、裏切者一人始末できない間抜けに見えます。

死体の確認はしっかりしましょう。

死体も見ずに引き上げるなんて論外です。

 

■無気力感染

猫になった仲間を見ても、ただ構って愛でるだけ。

被害に遭った人が複数存在するのを確認しているのに、その点は一切無視して考えもせず、話題にも上らない。

原因が解っているのに、探さない、解決しようとしない。

 

成程、成程。人間からやる気を奪い一切行動を許さず、周囲の猫化した人間以外も巻き込んで動きを封じ込めるとは随分と広域に作用する凶悪な能力ですね。

 

バカバカしい。そんなわけあるか。

 

お話の都合なのか、粗なのかは分かりませんが、いくら何でも危機感が無さすぎます。

人間も魔進達も挙って猫になった瀬名&小夜可愛いねーと暢気に話している間抜けな構図を見て誰が特をするのか。

 

挙句、敵の影響下にあるのに「様子が変だぞ、何がどうなっている」「こんな時にヨドン反応だ」です。

洗脳ないし、精神操作状態なんですから、敵の攻撃に決まっているでしょう。

こんな時だからこそ敵側が行動するんです。何を当たり前のことを。

 

常識人側の為朝、時雨の二人にはきちんと危機感を持って、問題解決に向かって欲しかったのに、残念です。

 

■スーツと生身の変則戦闘

猫化した瀬名、小夜を庇い、誘導して攻撃を避けさせたり、リフトアップして回避しつつ攻撃に利用したりと、なかなか小器用で面白い戦闘シーンでした。

 

■猫を意識した素手戦闘

まず特殊名乗りがユニークで良い。

戦闘シーンが普段とは違い、ダイナミックな動きでの素手戦闘なのも良かったです。

目新しさのせいか、普段の武器を使っての戦闘よりも見応えがあってこちらの方が好みです。

 

39話スナイパーの影を使った特殊な戦闘から始まり、40話の巨大戦からのシームレスな処刑、今回の猫格闘と、ここ最近はアクションシーンがユニークかつ美しくて良いですね。

この調子で最後まで駆け抜けて欲しいです。