【仮面ライダーセイバー】第14章「この思い、剣に宿して。」感想
ストーリー
■二度と邪魔はさせん
前回、手も足も出ず逃走を選択し、その逃走すら失敗して空中でサンドバックになっていたのに、口だけは立派ですね。
あんなに無様な姿を曝した後でカッコつけられてもなぁ…。
代替わりしてくれないと、もう無様なイメージは払拭できませんよ。
今回の復活時の描写を見るに、やはり肉体はあまり重要ではなく、剣が本体に見えます。
こんなに簡単に復活するのであれば、前回、賢人賢人と叫ぶ前に真面目に剣を探すべきでしたね。
前回倒した時点で剣を叩き折ってしまえば、色々解決した気がします。
あんなに人がいて、みんなカリバーとの戦いに注視していたのに、誰一人として剣の行方を見ていないし、どの辺りに落ちたのかも把握していないのですから脳筋と言う表現は些かオブラートに包みすぎでした。
単純に無能です。
■形見分け
黄色のライドブックを尾上さんと蓮くんに渡していましたが、倫太郎の分は?
以前、三人で桃園の誓いみたいなのをやっていましたし、飛羽真と倫太郎が持つ方がスマートな気がします。
そもそも何も解決していないのに、ベースにわざわざ引き返して全員で喪に服した空気を作っている意味が解りません。
事あるごとにホームに戻ってきますね。ソシャゲかな?
軽い作戦会議ぐらい、前回の広場でそのままやれ。
■新しいライドブック
何故、倫太郎があの何処からともなく湧き出た新しいブランクライドブックの存在を知っているんです?
実は剣士にとっては周知の事実だったんでしょうか?
であれば、類似品のブランクライドブックを貰った時の飛羽真や、それに気づいた周りの人間に何某かのリアクションをさせて欲しかったのですが、本当にいつからあったんですか、それ。
しかも、ブランクラウドブックの調整の為に倫太郎のライドブックを全部使用不能にする必要があるとか、正気の沙汰ではありません。
この状況で倫太郎と大奉寺さんが戦線離脱してまでパワーアップアイテム作る方を優先するとは思いませんでした。
今、それやる必要ある?
あと倫太郎がキングオブアーサーを持っているのも謎です。
■三人で一緒に出撃して、三方から登場する不思議
手分けして探していたとかなのかも知れませんが、一緒にベースを出た飛羽真、尾上さん、蓮くんが、それぞれ違う方向から走り寄って来てセリフを言うそのシチュエーション、誰が考えたんです?
絶妙にダサくて滑稽ですし、目的地は同じで一緒に拠点を出たのになんでバラバラに行動しているんだろうと違和感があり、非常にノイジーです。
状況が違えばカッコイイ演出、登場シーンになると思うのですが、今ではなかったと思います。
■ドラゴン&アラジン二本差し
シチュエーションは非常に良いですね。
友の仇を討つ為に、形見の剣を使って立ち向かう!
一緒に世界を救おうと言うセリフも良いですね。
展開としては燃える展開で素晴らしいです。
しかしですね、前回、ドラゴニックナイトで圧倒できていた相手にわざわざドラゴンアランジーナで挑むのはちょっと。
心情としては理解できなくもありませんが、「世界を守る」とか言いつつ私情優先であえて弱いフォームで戦い、賢人の力のお陰で倒せたよとなるわけでもなく、普通に逃げられているので色々台無しです。
本気を出せば全く負ける要素がないのにと思うと尚更情けなく見えます。
友情パワーはただの気持ちの問題なので、純粋にスペックの高い相手には勝てないと明確に示されていて実に虚しい。
しかも、亡き親友の遺志を継いで世界を守ると御大層な命題を掲げているのにこの体たらくですからね。
素直にドラゴニックナイトで雷鳴剣を使って圧勝してくれたなら、こんなに虚しいシーン視聴せずに済んだのに、何を考えて作っているんだろう。
そもそも正規の持ち主でない飛羽真が雷鳴剣を扱えるのは何故?
ソードライバーから抜けないだけで、抜いた状態の剣を奪えば使えるんでしょうか?
或いは、剣士であればどの聖剣でも扱える?
最初に二刀流を見た際には、ただの棒として振るっているのかとも思ったのですが、音声が出て技が撃てているのでアクティベートは済んだ状態に見えます。
聖剣の設定もどうなっているのか良く解りません。謎です。
ついでに、割と離れた位置で戦っていたはずなのに、必殺技を一発撃ったら蓮くんと尾上さんがスイッチバックしたのも意味が解りません。
直前まで別シーンでレジエルと戦っていたのに、突然乱入して喋りながら攻撃しているので忙しない感じがします。
蓮くんなんかは「お前を倒すことが賢人君の強さを証明する」とか言っていましたし、カリバーを倒してもいないのにレジエルの相手をするのは流れとして違和感を感じます。
■ライドブック交換
大奉寺さんがライドブックを尾上さんに渡した時には、何某か意図があるものと思ったのですが、その直後にユニフォーム交換の如く、お互いのライドブックをシャッフルしだして唖然としました。
別にフォームチェンジをするなとは言いません。
フォームチェンジした方が画面に変化があって面白いので、それ自体には賛成なのですが、何の意味も意図もなくフォームチェンジするのはやめていただきたい。
手持ちの中から気分で切り替えるキャラと言うのであれば、それはそれで構いませんし納得できますが、幹部が総出でやって来て取り囲まれた状態で仲良くお気に入りのライドブックをシェアし合おうぜ!みたいな事をされてもバカバカしさしか感じません。
幸い、大奉寺さんの三匹の子豚だけは意味がありましたが、それにしたってただの偶然ですし、他の二人は全く役立てていません。
販促としても機能しているようには思えませんし、ただ無駄で冗長な描写だったと思います。
■芽衣さん
倫太郎の強化フォームでの初変身じゃないですか。
そこをコミカルに揶揄す邪魔なキャラとか、要りますか?
なんなのアレ。
倫太郎との温度差も酷いですし、直前までの状況を考えても最悪です。
一体何を考えてこんなに酷いキャラ付けをしてしまったのか。
何故、あえて、この場面に一緒に登場させたのか。
何の意図があって、あんな無駄で不快なシーンを変身シーンに挟んだのか。
このシーンの芽衣さんの存在のすべてが気に入らない。
■賢人はいつも明るくて
ごめん、飛羽真。
私には賢人が明るく笑っているイメージは全然ないんだ。
どちらかと言うと、いつも悩んでいて悲し気で苦し気で必死な様子の方が印象が強いんだ。
境遇を鑑みても、賢人が一人責任を感じて自分がどうにかしなければ、せめて自分の手でと思ってしまうのは仕方がないと思うし、ずっとそういうキャラとして描写されていたように感じているのですが、もしかして私以外の人には明るいキャラに見えていたのでしょうか?
ギャップを感じます。
アクション
ライオンに変身するギミックは面白くて好きですが、ライドブックから突起が飛び出しているのは何なんでしょう?
ギミック作動時の操作性は良さそうですが、本から飛び出した突起が非常にカッコ悪く見えます。
レバー式でなければならない理由はなかったはずなのに、何故ライドブックのシルエットを歪ませる不格好な突起を採用してしまったのか。
これが解らない。
また砲撃の戦士と言うのも、かなり引っ掛かりを覚えます。
ソードオブロゴスのメンバーの中でも、剣士である事に拘りや誇りを持っている描写の強かった倫太郎が、剣士ですらなくなってしまうのは如何なものかと。
砲撃の戦士だからなのか、剣も抜かずに拳のみで戦っていましたし、動きとしては以前の方が綺麗で見応えがありました。
ライオン形態も然程出来が良いわけではない、いつものクオリティのCGなので見ていて楽しくありませんし、剣で戦って欲しいです。
しかし、スーツはカッコイイですね。
サバイバーな雰囲気の漂うバイザー、砲身、背面装甲。
濃紺とメタリックブルーの配色も素敵です。
デフォルトは明度の高い青だったので差異が強調されていて良いですね。
メインカラーが暗い青になったおかげで差し色の銀も映えます。
ドラゴンナイトも暗い銀をメインに据えた渋めの配色でしたが、こちらも落ち着いた色合いでカッコイイです。
剣士の中でも殊更に文明とは縁遠そうな倫太郎が、サイバネティックなデザインのフォームへ変身するのはギャップがあって面白いですね。