【仮面ライダーセイバー】第4章「本を開いた、それゆえに。」感想
ストーリー
・異常事態です
アリとキリギリスは複数のメギドが居たのですから、ハンザキメギドも複数いる可能性をまず連想しませんか?
メギドを倒しても元に戻らないのに全く捜索もせずに全員で仲良く拠点に帰って来ているのには違和感しかありません。
おかしいと思ったら調べようとは思わないんでしょうか。
普通のホモサピエンスどころか、ゴリラでも興味を持ったら観察ぐらいはしますよ。
てっきり帰って拠点で調べるのかと思ったら報告をするだけ。
子育て王は拗ねているだけだし、それ以外のメンバーもメギドやワンダーワールドについて考える素振りもない。
実はあれですか。拠点に残っていた3人は真相に気付いていて「メギド倒してないんだから解決するわけないじゃん」と思いつつ、どうやってオブラートに包んで伝えるかを考えてましたか?
少なくとも飛羽真か子育て王ぐらいは、子供に未練を見せてワンダーワールドに留まっていた方が自然でした。
もう少し留まっていればメギドが再生する所を目撃でき、手ぶらで帰還する必要も無かったはずです。
あ、倫太郎は困った顔して報告に戻って良いです。
そう言う感じのキャラですから。
・キレる子育て王
速攻でデレてかなり印象が変わりましたが、相変わらず八つ当たりが酷いですね。
そらくんと飛羽真がした約束は本の面白さを教えるなので、この手の事件からの保護は含まれていないと思います。
「じゃあ、なんでそらは今ここに居ないんだよ」と言われても、お前がライドブックの危険性を教えていなかったからだよとしか言いようがありません。
そもそも約束の内容を知らないのですから、言いがかりにもほどがあります。
どうせ約束に過剰反応するのも、過去にカリバーと交わした約束を裏切られたとかで周りに当たっているんでしょう。
子供は宝だ大切だみたいな事も言っていましたが、前回平然と戦場に子供を連れて来ていた人物の口から出るセリフとは思えません。
周りに当たり散らしている暇があるのなら、今からでも探しに行けば良いのに大切な子供の安全よりも自分の憤りをぶつける事の方が重要のようです。
わざわざ仲裁に入ってくれた倫太郎の言葉も聞かず突き飛ばしてしまいますし、心配しているアピールを散々した挙句にワンダーワールドが消えていない原因の調査は飛羽真に任せて自分は座り込んでいるだけと、好感を持てる要素がありません。
次回以降はこのまま当たりも柔らかくなるでしょうが、本性はこれなんだよなと毎回思ってしまうのがキツイ。
坂上なんとかさんのような身勝手で粗暴なだけのパワハラ蛮族にしか見えませんが、これがスタッフの考える豪快なんでしょうか。
スタッフの方々は、辞書と言う本はご存じでない?
・賢人
ぐう聖じゃないですか。
そのうえ有能です。
人の話を聞かないパワハラゴリラの子育て王を相手に、まずきちんと会話を成立させている所が凄い。
相手のステージまで下りて、解り易いよう、共感しやすいよう、心情に訴える説得の一点張りで宥めすかせ、飛羽真に協力するよう言い含め、強化アイテムまで用意してくれるとは。
事情を説明してもどうせ聞く耳は持たないでしょうし、最後まで話を続けられるかも不明ですからね。
会話をせず、難しい事は言わず、不快にするような事も言わず、心情にのみ訴えるのは相手の性格を酌んだベターな方法だと思います。
EDダンスに加わるのはいつ頃でしょうか。
楽しみです。
・芽依
何故、付いていこうとするのだろうか。
危険だから置いていかれたのに、置いていかれたら置いていかれたで誰にも何の相談もなくワンダーワールドへ行こうとするし、率先してトラブルを起こそうとしているようにしか見えません。
能動的に邪魔になるように行動する足手纏いとか最悪です。
戦闘時の賑やかしとか、要らないんですよ。
顔が煩いのもいまいち好きではありません。
そう言うのは状況を選んでやって下さい。
今回は運良く役に立っていましたし、子供を助けたいと言うそれなりに正当で強い理由がありましたが、問題解決能力もないのに率先して危険に飛び込んでいくレミングのような習性は受け入れがたい。
監禁場所が個室だったり、ある程度の数ごとに別の場所に分けて監禁されていたり、身動きできないよう拘束されたり、監禁時に持続的に意識を失った状態になったりしたらどうするつもりだったんだろう?
・そらくん
ムキムキ妖精を見て本に興味を持つ流れは何なんでしょう。
まぁ子供は突拍子もない発想や着眼点で様々な事に興味を持ちますし、一応、本に登場する妖精の話をしていたので解るような気もしますが、無理矢理感が凄いです。
共感ができないので納得もし難いです。
・飛羽真
飛羽真が本に詳しいから敵の正体が解ると言う所までは有能でしたが、なんで無策で突撃してるんです?
メギドの正体を調べた時に一緒に対処法も調べておくものじゃないんですか。
相手の正体が解る知識があっても、それを活用する知恵がないので何の意味もありませんね。
アクション
・デザスト
ハンミョウモチーフの凶悪な顔と、昆虫らしさと甲冑らしさが共存した身体、ハンミョウの特徴の一つである赤いラインをイメージしたであろう赤いマフラー。
敵っぽい気持ちの悪さとヒロイックさが混ざった良いデザインだと思います。
モチーフの行動を意識したであろう殺陣も良かったです。
軽快に飛び跳ねくるくる回るので、マフラーが良い感じに尾を引いて綺麗でした。
バスターが技巧派の剣士には見えないので腕が落ちたと言われてもイマイチピンときませんが、極力剣を合わせるのを避け、隙を突いて相手の受けられない位置へ攻撃を繰り返す立ち合いの巧さのような物が見受けられますし、重装甲のバスターを打倒するだけの火力も併せ持っている様子が見られたのでなかなか強そうですね。
ハッタリの利いた見た目と悪役の似合うお声、アクションもしっかりと強キャラ感を出していたので、かなり気に入りました。
カラミティストライクの言い方と、剣を擦る予備動作もカッコ良かったです。
・ドラゴンヘッジホッグピーター
ヒーローが同意なく、予告もなく、人の物を奪うんじゃない。
できる事も意味不明です。
何ですかムキムキ妖精って。
これはダサイ。
そもそも再生前は普通に斬れていたのに、何故突然斬れなくなったんでしょうか?
ムキムキ妖精で再生できなくなる理由も意味が解りません。
スタッフが扱えないような能力は敵にも味方にも持たせるべきではありません。
ただ、フックで剣を受けて絡め捕る動きはカッコ良かったです。
あれはジャッくんにはできませんね。