イドゥンの林檎

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主にヴァンガード等、TCGの最新情報に関する雑記を綴るブログです

【仮面ライダーセイバー】第1章「はじめに、炎の剣士あり。」感想

 

 

ストーリー

・個人的には好感触

顔見せ&説明回にしては面白かったです。

 

冒頭の描写を見るに、今飛羽真達がいる世界も本の世界なのかな?

異世界から現実世界に逃がされたと解釈する方が適切でしょうか。

記憶喪失設定にしては原因や直前の情報がはっきりと描写されていて、あまり謎みたいなものはありませんね。

見えている部分以上の情報は無いように感じます。

 

冒頭で紫のオーラを纏う本に吸い込まれた少女も、特に捻る事なくストレートにカリバーの中の人を継承してそうな気がします。

 

語り部の髭のおじさん

キャラが濃くて好みです。

 

語り口も独特でトリックスターな感じがして良いですね。

このまま最後まで語り部に終始しても良いし、黒幕でも違和感のない、良い立ち位置だと思います。

 

ただ、冒頭に出てきたのに、末尾にも顔を出すのは少々くどいかなと思いました。

キャラが濃いのであまり出しゃばり過ぎると胸焼けします。

1話1回ぐらいのペースで勘弁してください。

 

・飛羽真

キャラとしては悪くありませんね。

 

幼少期に大切なものを失い、大人に庇われて一人生き延びた少年と言うのは非常にヒロイックで、王道な主人公だと思います。

記憶喪失設定も視聴者が把握している情報と主人公が把握している情報がリンクするので、感情移入しやすく悪くはないかなと思います。

今の所は邪魔になっていませんし、このまま邪魔にならない程度に情報規制を行い、徐々に解き明かされていく感じを演出する一助になってくれれば良いですね。

 

約束を遵守しようとする姿勢も誠実さが伺えて好感が持てます。

冒頭に出てきた少女と小指同士を結んでいたので、吸い込まれる直前に何某かの約束を結んでおり、その記憶の残滓に引っ張られて約束を重視するキャラになっているんでしょう。

 

ただ、なんでもかんでも肯定する変わったキャラのせいで、ぺこぱの松陰寺さんを思い出してしまいました。特に意識はされてませんよね?

あの反論を飲み込んで肯定できる良い所を探す素振りは、ギャグではないんですよね?

 

・芽依

ギャルに対する偏見が酷い。

 

特に締め切りを破っていたり、ずぼらだったりする描写もなく、約束を遵守する真面目と言って差し支えないであろう飛羽真に対して、相手の都合を鑑みる事もなく、自身のプライベートな都合を優先してギリギリではなく前日に原稿をくれと催促し、危険地帯でもはしゃぎ騒ぎ子供はほったらかしにするような自分本位の塊として書かれていましたが、ずっとああなのだろうか。

 

キャラは立っていたと思います。

そのせいでより悪い面が際立っていましたが、1話では最も目立つキャラでした。

 

・倫太郎

余り喋っていないのに、キャラが濃いですね。

 

ずっと顔芸していた印象です。

てっきり聖剣の扱い方を主人公に教える為に出てきた先輩キャラだと思っていたのですが、飛羽真は勝手に変身してしまったので終始驚いて見ているだけのストーカーになっていました。

まさか飛羽真と一言も言葉を交わさず、見ているだけで終るとは。

 

ラストで飛羽真の家に押しかけて、ニッコリ笑う所には言いしれぬ恐怖を感じました。

これで引きとか…。お話としてはさして奇抜でもない普通の構成ですが、キャラがキャラなのでインパクトが凄いです。

 

この人、大丈夫?

変質者じゃないの?

 

アクション

・聖剣ソードライバー

デザインは非常に良いですね。

飛電ドライバーのメカニカルなデザインも良かったですが、今回もドライバーはカッコイイと思います。

 

抜刀して炎を纏った剣を振って変身する一連の流れも良い。

 

ただ、コレクションアイテムの本がダサいですね。

ライドブックのデザイン自体は悪くはないと思うのですが、鞘に着けるのがダサイ。

剣と鞘だけの状態ならばカッコイイデザインも、そこに本が装填されると鞘を覆い隠してしまい魅力を損なうばかりに思えます。

 

手に収まるサイズの収集アイテムを掲げて、ワンアクション取って音声がなり、ベルトに装填して変身と言う流れは良いのですが、変身の際にも一旦開いたものをわざわざ閉じて装填していて何故開いたのか疑問ですし、もっとベルトの外観を損ねないモチーフが他にあったのではないかなと勿体なく思います。

 

・セイバー

見た目はイマイチですね。

頭に刺さった大きな剣と肩の赤竜がカッコ悪いです。

 

胸から頭にかけて剣が突き刺さっているのはまぁ良いとして、突き出た刀身はもう少し小さくしてバランスをよくして欲しかったですね。

目元の交差した剣とのバランスが良くないので頭頂部の剣が悪目立ちして見えます。

 

また肩の竜もデフォルメが過ぎるように感じます。

あんなにつぶらな瞳にする事は無かったんじゃないかなぁ…。

 

デザインはあまり好みではありませんが、動きは良かったです。

身体ごと回転して放つ大振りの斬撃が多く、その度にはためくローブと、刀身の炎がアクションを引き立たせていてカッコ良かったです。

 

必殺技も良いですね。

変にキックに拘らずきちんと剣を使った必殺技でしたし、古めかしい本に描かれたと項と同期してセイバーがポーズを取り、最後に中央にカットインが出る漫画的描写は独特で良かったと思います。

 

ただ、「火炎十字斬」と聞こえた必殺技が、全く十字ではないので困惑しました。

私の聞き間違いなんだろうか?