イドゥンの林檎

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主にヴァンガード等、TCGの最新情報に関する雑記を綴るブログです

週刊ヴァンガ情報局「ドラゴニック・オーバーロード"The X"」「イグニロード・ドラゴン」評価


Amazon/駿河屋


今回の公開カードはBT08「銀華竜炎」収録「ドラゴニック・オーバーロード"The X"」「イグニロード・ドラゴン」です。

 

 

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評価:4/5

■山札から「オーバーロード」をSC&能力コピー

[起]【《V》】ターン1回:【コスト】[SB①]

あなたの山札から、このユニットと別名の「オーバーロード」を含むカードを1枚まで探し、ソウルに置く。そのターン中、このユニットはそのカードのカード名と能力を全て得る。

 

大方の予想通り、デッキから「オーバーロード」をサーチしてソウルに置く効果を搭載していましたね。

事前情報では既存の「オーバーロード」の力を得られると喧伝していましたが、ほぼほぼ前情報通りなのでわざわざ隠す意味はなかったのではなかろうか。

 

能力と一緒に名称も得るので「ドラゴニック・ネオフレイム」のような固有名称指定のサポートも受けられる点は良いですね。

まぁ名称を得たら「ドラゴニック・オーバーロード"The X"ドラゴニック・オーバーロード・ザ・グレート」となって誰でもない「オーバーロード」となり果てるような気もしますが、意図としては固有名称指定の効果も活用できるよと言う事でしょう。

 

また、ソウルに「オーバーロード」を置く効果の関係上、順当ライドのタイミングから即座にソウルにG3ユニットがある状態になれる点も良いですね。

この効果のお陰でソウルにG3やソウルに「オーバーロード」を即座に満たせます。

 

欠点はデッキ限定のサーチなので、ソウル用の「オーバーロード」が手札に来てしまうと腐る点です。

ドラゴニック・バーンアウト」「トリッドキャノン・ドラゴン」の効果でデッキに戻せるので、どちらかは必須になりそうです。

 

■手札参照条件緩和

[永]【《V》】:あなたのカードの効果であなたの手札を数える際、0枚として扱う。

 

ドラゴニック・オーバーロード・ジ・エンド」や「トリッドキャノン・ドラゴン」の手札条件を満たす為の効果ですね。

特に同弾の「トリッドキャノン・ドラゴン」との相性が良く、ドロップゾーンの「オーバーロード」を山札に戻しつつ、相手の盤面から1体焼き、自身は1ドローできるようになりますね。

 

ジエンド用の効果だと思うのですが、今回のデザイナーズコンボの方が強く見えます。

 

■ドライブ減少緩和

[永]【《V》】:相手のヴァンガードがG3以上なら、このユニットのドライブは0以下にならない。

 

自身の効果でドライブ-1を重ねても、最低限シングルドライブは保証してくれる効果ですね。既存の「オーバーロード」の中で、この効果の恩恵を受けられるのはジエンドだけなので、「ドラゴニック・オーバーロード・ジ・エンド」のデメリットを緩和する為の効果です。

 

無いよりはマシですが、結局ドライブが減るには減るので、ジエンド以外は恩恵を受けられない事もあって有難みは薄いです。

条件に相手G指定もあるのでイマイチですね。

まぁジエンドのスタンド効果を二種使ってもドライブが残る点は偉いと思います。

 

■総括

既存の「オーバーロード」の力を得られると謳った今回の看板ザクロスです。

一応、謳い文句に偽りはありませんでしたね。

 

ただ素の「ドラゴニック・オーバーロード」は相性が悪いとは言いませんが、わざわざコピーする程の価値はありません。

 

ドラゴニック・オーバーロード・ザ・グレート」は登場時の「ドラゴニック・ネオフレイム」サーチをタイミング的に使えない点が残念ですね。

まぁ《V》スタンド効果そのものは使えますし、《R》に「ドラゴニック・ネオフレイム」が居れば固有名称指定のパンプ効果・《R》スタンド効果共に使用可能なので相性自体は悪くないと思います。

 

コピー効果以外を鑑みるに「ドラゴニック・オーバーロード・ジ・エンド」をコピーする事をメインに作られている感じがしますね。

コピー効果で「オーバーロード」をソウルにおけるので順当ライド時からソウル指定の《V》スタンド効果の条件を満たせますし、手札枚数参照も効果によって誤魔化せるので常にフルスペックを発揮できます。

 

アタック時に引トリガーを引いてうっかり手札枚数がオーバーしてしまっても問題なく《V》スタンドを使えるのが一番の利点かも知れません。

あの微妙に使い難かったジエンドが扱い易くなると言うだけでも価値が有りますね。

 

 

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評価:4/5

■「"The X"」サーチ

[自]【《V》/《R》】:登場時、あなたの山札から7枚見て「ドラゴニック・オーバーロード"The X"」を1枚まで公開して手札に加える。

 

よくある固有名称サーチですね。

確認できる枚数が7枚と比較的多めですし、まぁ悪くはないと思います。

ノーコストで1枚分のアドバンテージを得られるのでありですね。

 

ただ、対象が「ドラゴニック・オーバーロード"The X"」のみと非常に狭い点は少々気になります。

かげろうには既に「オーバーロード」をサーチできる「ドラゴンフルアーマード・バスター」がありますし、万能G3サーチの「ラーヴァフロウ・ドラゴン」もあるので、対象の狭いこのカードはやや見劣りする印象です。

 

■《V》アタック時自己パンプ

[自]【《R》】:あなたのヴァンガードがアタックした時、あなたの手札が4枚以下なら、そのターン中、このユニットのパワー+5000。

 

パワーに瑕疵がなく、ただ《V》がアタックするだけでパンプされるのは良いですね。

一応手札4枚以下の条件こそありますが、"The X"前提であれば気になりませんし優秀だと思います。

 

名称指定やターン制限がない所も良いですね。

"The X"がジエンドをコピーして3回殴れば、単騎パワー25000となります。

"The X"に乗れなかった場合もジエンドが2回殴れば単騎20000にはなれますし、優秀ですね。

 

■総括

"The X"固有名称指定のサーチ効果と、緩い条件での自己パンプを備えたサポートカードです。

 

ノーコストでサーチを行え、仕事を終えた後はアタッカーとして十分な働きができる点が良いですね。

サーチ先が固有名称指定で範囲が狭い点が残念ですが、その分確認できる枚数が多く、成功率はそこそこにあるので妥当なバランスだと思います。

これぐらいであれば、「The X」軸に気軽に4投できますね。