仮面ライダーゼロワン 第32話「ワタシのプライド!夢のランウェイ」感想
ストーリー
・所有権は何処にあるの?
専属モデル契約をしているヒューマギアなので、モデルが所属する事務所やそう言ったタレント系のヒューマギアを派遣する会社が買い取ってヒューマギアを所有している状態か、飛電インテリジェンスからのリースだと思うのですが、都市構想の住民投票に勝ったぐらいで、何の権利があって仕事中に強制停止し回収していく事ができるのでしょうか?
リコール後に修理するわけでもなく、代替や補填も一切ないのに応じるわけがないじゃないですか。
先の予定も入っているのに急に穴を開けたら普通に事務所なり、オファーした会社なりに訴えられる案件ですよ。
ヒューマギアが買取ではなくリースで、所有権そのものは買収された飛電にあるとしても、何の猶予も通達も無しに突如停止させて回収していくような乱暴なやり方が許容されるような契約内容にはなっていないと思うのですが、番組スタッフは何を考えているのだろう。
街中を歩いているだけで通報されるのに、モデルとして現場に居ても騒ぎにはならないのも謎です。
どうやらヒューマギアが存在する事それ自体は違法ではないようですが、安全基準を満たしていないからと自主回収したヒューマギアを飛電インテリジェンスとは全く関係のない会社、飛電製作所が勝手に再起動させているのも違和感しかありません。
何が正しいのか解らないので、どちらも頭がおかしく見えます。
・今週の不破さん
何故か飛電製作所にしれっと居るので、後で居る事に気付いて或人くんが盛大にリアクションする流れかと思ったら、就職したんですね。
しかし、用心棒って…。唯阿さん、それ、職業ちゃう。
前回、アサルトウルフをパクられた時には、変身状態の唯阿さん相手だったのでまだ受け入れられましたが、今回は颯爽と走ってくる生身の唯阿さんにショットライザー奪われて変身させられていますね。
過去作にはこんなに悲しい変身があるだろうかと思った変身や、強化フォームはありましたが、こんなにダサい変身があるのか…。
洗脳されて敵になるし、護衛対象を見失うし、ポンコツ警備員ですね。
亡がどうこう言っていましたが、あのままショットライザーを回収して生身の不破さんを変身して倒せば良かったのでは?
何故ショットライザーを返してしまったのか。これが解らない。
しかし、不破さんが一時的とは言えヒューマギアとの共生・共闘を受け入れているのは最高にエモ!
ヒューマギアへの怒りと疑念も払拭した状態だからこそ、出来る演出ですね。佳き。
欲を言えば、お仕事勝負とか言う茶番で無駄に枠を使うぐらいならば、今回の話の為に亡のバックボーンを本編中にきちんと描けよと言いたいですが、それを差し引いてもゼロワンの中では結構良い展開でした。
まあ、ヒューマギアがすぐ暴走して人類は滅亡せよとか言い出しちゃうのは事実なんですけどね。
・1000%の価値がある
高く見積もっている部署であれば、もっと予算を回してあげて下さい。
ヒューマギア駆除班、人員が3人しか人員がいませんし、情報収集や整備をしてくれるサポートスタッフも居ませんし、AIMSの頃には使用していたショットライザーもアタッシュショットガンも支給されていません。
ショットライザーはフォースライザーを上位互換として捉えているのかもしれませんが、武装の選択肢と自由に動かせる人員は明らかに減少しています。
それはそうと今日の社長の変身、カッコ良かったですね。
やはりプログライズキーを回すのはカッコイイ。
毎回やって欲しいです。
・代役でイズが歩く
なんでそれで解決みたいに思ってしまったの?
今使っているデルモを一旦落として、別の素体にインストールし直せば服以外は直りますよね?それじゃダメなの?
或いは、脚だけ取り替えたりできないんですか?機械なんですから、パーツ交換ぐらいできるでしょう?
素人のイズが歩くよりは断然良いと思うのですが、何故そうしなかったのだろう?
あれだけプライドに拘っていたのに、代役が歩いてその映像を見るだけで満足と言うのは納得し難い展開です。
もっと泥臭くみっともなく限界まで自分の足で歩く事に拘った方が、それっぽかったと思います。
これでは心がない。渇望がない。
こんなにあっさりと諦めて手放せるようなものが夢とは、なんとも意志薄弱ですね。
ついでに歩いていた或人くんに至っては、姿勢も悪いし服も見えないし、最後にいつものアレやっちゃうしで、最悪です。
世界観的に知名度の低いイズは兎も角、或人くんには都市構想住民投票やヒューマギアの暴走でそこそこの知名度が有り、悪印象を持った人間も多いはずなのでブーイングで迎えられてもおかしくないのに、何故か声援しか無く非常に気持ち悪い。
皆洗脳されてるんですか?
その後のインタビューで「夢を持ったヒューマギアはハッキングされ暴走する心配はありません」と言っていましたが、以前にも暴走しないと答えた後に暴走していますし、チェケラの例もあるので何の説得力もありません。
そもそも飛電インテリジェンスが自主回収しているものを、委託されたわけでもない無関係の会社である飛電製作所が無断で提供して良いのだろうか?
そのせいでAIMSが武装して襲い掛かってくるのですから、一般人はたまったものではないですね。