仮面ライダーゼロワン 第26話「ワレら炎の消防隊」感想
ストーリー
・消防対決
何故その分野でヒューマギアと競おうと思った?
思考能力を拡張して人工知能と同等になっても、鋼の肉体や酸素不要の循環器は手に入らないのだから、現場はヒューマギアに任せて人間は指揮とサポートに徹する形が災害救助の場では正しいでしょう。
テーマとして機械に判別の難しいもの、美・幸福・正義と来て今回は命を扱おうと思ったと言う点は理解できますし、医療ヒューマギアは登場したので別の職業をと言うのも解りますが、機械に委託する方が人間にとって有益であるであろう分野を何故選択したのかが疑問です。
そのせいか今回のゲストヒューマギアはこれまでのヒューマギアに比べて格段に思考能力が弱く、それがストーリーにかなり影響を与えています。
・119之助
若葉マークがついていないのに、こんな雛鳥みたいなポンコツで良いの?
いくら何でも災害救助用の機体がコレはないのでは?
ラーニングによって即戦力となり得る知識・技術を修得しているのがヒューマギアの利点の一つのはずなのに、既に稼働しているヒューマギアの中からイズが選んだであろう機体が心肺停止状態なら経過時間に関わらず死体だから救助の必要なしと判断するような判断能力しか備えていないのであれば、このタイプは総じてそう言うロジックなのでしょう。
あの状況で協力し合おうと言う発想に至らないとか、何の為のヒューマギアなんだろう。思考能力を備えている価値がありません。
組織同士の衝突の結果、トリアージで切り捨てられるとは地獄ですね。
言い訳する相手がライバルの消防士ではなく社長と言う所も個人的には嫌です。
それを受けて大切な事をラーニングさせて貰ったなと軽く言ってしまう或人くんのメンタルもかなり狂気に蝕まれていますね。
・穂村武志
ZAIAスペック装着者の中では珍しくまともな部類の人ですね。
この人が普通の人なので119之助のダメさがより際立ちます。
ただ救助活動中もずっとZAIAスペックを着けていたにもかかわらず、心肺停止状態の要救助者を発見できなかったと言う自分の落ち度を棚上げして、ポンコツに掴みかかるのはどうかと思います。
火災現場で他の重傷者を放置して心肺蘇生を始めてしまっていますし、人工知能と同等のスペックを得ても、それを活用できないのでは意味がありません。
・暴走したヒューマギアは破壊して良い理論
破壊して良いと言うか、破壊すべきと考えているようですが、1000%社長が破壊したいがためにヒューマギアを故意に暴走させるのはNGでしょう。
ちょっと前まで暴走したヒューマギアのせいで社会に混乱をきたしていたと言うのに、中継されている中で堂々と暴走させて命を奪われる前に早く避難して下さいとか言い出されても…。
お前がテロ事件の犯人じゃんとしか言いようがありません。
暴走状態から脱した後も結局はヒューマギアは廃棄すると宣言して襲い掛かって来るのに、わざわざ暴走させる意味が解りません。
何を思ってあの行動に出たのか本当に疑問です。
・吸われる為に出てくる白熊
もう旧プログライズキーが出てくると、サウザーに吸収される為に出てきたんだろうなとしか思えなくなってしまいました。
この特に理由も無く昔のプログライズキーを使い、スポイルされる流れ糞詰まらないのでいい加減にして欲しいですね。
今回はフリージングベアだったので多少意味はありますが、メタルクラスタで斬れば直ると言われた後でそれをやられても今更です。
ノルマならノルマで、メタルクラスタが出る前にやっておくべきでした。
さっさとメタルクラスタで倒せば良いものを、無駄にワンクッション挟む必要性が最早ありません。
それはそれとして、「大切な社員は社長の俺が守る」と力強く宣言した直後に斬りかかるのは結構サイコですね。
・レイダー
矢鱈とカッコイイデザインですが、これパンダか。
良いデザインですし、レーザー砲を使った動きも面白かったのですが、全く話に絡んでこないのですっかり忘れていました。
流石に今回のレイダーは影が薄すぎではなかろうか。