仮面ライダーゼロワン 第2話「AIなアイツは敵?味方?」感想
ストーリー
・或人の人間性がヤバい
自社製品が暴走し人を襲ったことについて、政府から捜査員が派遣されてきたのに、そのことについて何とも思っていないかのような対応、さらには唐突にギャグを披露する意味不明な言動。諫でなくともなんだこいつはと思いますよ。
社内でヒューマギアが暴れても何故か余裕そうにしていますし、最後の記者会見もテロリストのせいで暴走しました。ヒューマギアは悪くないですとか言われても…。
原因が何にせよ、改善できないのであれば常に暴走のリスクがある事に変わりはありませんよ。
そして真面目な場で意味不明なギャグ。もう空気を読めていないとかそう言う次元ではありません。
それはそれとして、忠実に職務を果たし、人間を護る事に喜びを感じているマモルに親愛を示し怪我の心配をするシーンや、暴走したヒューマギアは回復の見込みがなく、破壊するしかないと告げられ、絞り出すような声で決め台詞を告げるところは最高にエモかったです。
ヒューマギアを人間の敵と断じ、怒りと使命感を持って根絶しようとする諫との良い対比になっています。
これで2話とか、控えめに言って最高では? 続きが楽しみですね。
・復活のマモル
状態回復は見込めず破壊するしかないと言われ、確かに破壊したはずのマモルが、最後の記者会見の場にしれっと登場しているのは何なんでしょう?
暴走前と同じ場所に黄色いハンカチを巻いているので同一人物のようにも思えますが、ヘッドギアには初心者を示す若葉マークが出ています。
同型の別機体のはずなのですが…或人社長?
これは人間に例えるのであれば、双子の兄が死んでしまったので、双子の弟にその人本来の人格人間性を無視して、双子の兄として生きる事を強要している状態ですよ?
ヒューマギアをただの物であり、心を持たない道具として扱うのであれば、以前と同型なのだから同じようなものとして扱う事に大きな違和感はありませんが、ヒューマギアを個人として扱う或人がそれをやるのはかなり頭がおかしいです。
スタッフは何を考えているの?
・狂犬不和諫
一応、技術顧問の方が上司っぽいのに全く言うこと聞きませんね。
私怨バリバリで行動してますし、こっちはこっちでヤバい奴ですね。
しかし、過去の体験、トラウマを鑑みると、その言動もある程度は納得できます。
アレを放置してはいけないと言うある種の義務感、使命感を感じるのも納得できます。
状況的にどうやって生き延びたのか解らないのですが、あの状況から生還できた事に何らかの意図や裏が有ったりするんでしょうか?
アクション
・バルカン
ゼロワンと比べるとモチーフを活かし切れていない気がします。
よく見ると犬耳が生えているのですが、ヘルメットの形状からは何のモチーフなのかいまいち伝わりませんし、狼の特性として思い浮かぶものも嗅覚や持久力程度でアクションシーンに活かせるコレと言ったものがありません。
しかも、プログライズキーがウェアウルフアビリティと言っているので、狼ではなく狼男のようです。
何故急に実在しないクリーチャーをモチーフにしたの?
狼男と言われると銀の弾丸をイメージしてしまうので、ある意味では銃はお似合いなのですが、銀の弾丸に撃ち抜かれる方ではないですか。謎です。
A.I.M.S.ショットライザーもゼロワンドライバーに比べるといまいちですね。
バックルに装着する事を前提としたデザインせいか、銃としてのフォルムが崩れていて可変ギミックもないのにモードチェンジのせいでギリギリ銃に見えなくもない玩具と大差ない不格好なフォルムをしています。
また、待機音もダサい。
ずっと仮面ライダーと言っているのは、何なんでしょう?
ゼロワンドライバーは待機音もギミックもフォルムもあんなにかっこ良かったじゃないですか。何故同じクオリティをショットライザーで出せない!
変身シークェンスはカッコ良かったです。
プログライズキーを握りしめた状態から装填するスタイルは再現が難しそうですが、真似したくなるカッコ良さです。
その後のマスクオフ状態が見られる変身シーンも最高でした。
ショットライザーはいまいちですが、変身シーンは非常に良いですね。
あとはきちんと距離を空けて、銃を武器としたスタイルである意義を忘れさえしなければ問題ありません。
今回ちょっと近寄り過ぎたと言うか、自分から突っ込んでいったので気を付けて頂きたいものです。
肉弾戦はゼロワンが行うので、それとの対比を描けるアクションシーンを見せて貰いたいですね。
キャラクターとしてもライダーとしても対比になるよう設定されているはずなので、それをきちんと活かせれば理想的です。
・バイク
マモルは法定速度もマモル。
バイク戦はノルマなのでしょうが…あんなに疾走感のないバイクシーンならば見せない方がマシだったと思います。